第7話

 村には何もない。あるのは、ミイラの呪いだけ。

 村人はみんなミイラだった。オレを襲ってくる。

 うー。うー。

 オレは仁王立ちスタイルで。銃をぶっ放した。

 バン。バン。

 生き残りの村長が、要塞化した家から出てきた。ウイーン。いやぁ、どうもどうも。わしらの村がこうなってしまった、その始まりは……。

 話を聞いてはいられなかった。ミイラを残らず掃除しなくては。……あっ、ヤバい。

 撃ち損じたミイラの一匹が、村長を襲った。助けようとしたが、時すでに遅し。村長もミイラに。

 ……とてもじゃないが、この数全ては無理だ。

 オレは村長の家に逃げこんだ。ウイーン。

 家の中はゆったりした空間だった。積水ハウスのCMの家より上等な。

 オレは勝手に冷蔵庫を開けてみた。でっかいソーセージがあった。チーズも。塩辛も。納豆も。何でもござれ。

 ミイラとの戦いで疲れたオレは、冷蔵庫にある物を片っ端から食べ始めた。むしゃむしゃ。

 ……そういえば、カリオストロの城で、撃たれた後のルパンが、回復のためにメチャメチャ食べてたなあ。

 その時、背後から声をかけられた。

「あなた、だれなの?」

 振り向くと女の子だった。おそらく、名前はクラリスだ。

 

 

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