第7話
村には何もない。あるのは、ミイラの呪いだけ。
村人はみんなミイラだった。オレを襲ってくる。
うー。うー。
オレは仁王立ちスタイルで。銃をぶっ放した。
バン。バン。
生き残りの村長が、要塞化した家から出てきた。ウイーン。いやぁ、どうもどうも。わしらの村がこうなってしまった、その始まりは……。
話を聞いてはいられなかった。ミイラを残らず掃除しなくては。……あっ、ヤバい。
撃ち損じたミイラの一匹が、村長を襲った。助けようとしたが、時すでに遅し。村長もミイラに。
……とてもじゃないが、この数全ては無理だ。
オレは村長の家に逃げこんだ。ウイーン。
家の中はゆったりした空間だった。積水ハウスのCMの家より上等な。
オレは勝手に冷蔵庫を開けてみた。でっかいソーセージがあった。チーズも。塩辛も。納豆も。何でもござれ。
ミイラとの戦いで疲れたオレは、冷蔵庫にある物を片っ端から食べ始めた。むしゃむしゃ。
……そういえば、カリオストロの城で、撃たれた後のルパンが、回復のためにメチャメチャ食べてたなあ。
その時、背後から声をかけられた。
「あなた、だれなの?」
振り向くと女の子だった。おそらく、名前はクラリスだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます