ジュスティーヌ対に生まれて忘らるる片し書たるを呪わぬものか

 サド侯爵を天才なのだろう、と思ったのは『ジュリエット、或いは悪徳の栄え』と『ジュスティーヌ、或いは美徳の不幸』を読んだ時です。

 十八世紀のカトリック支配下で、あれを書くのは並大抵の感性ではないと思うのですが。


 本としてさえ日陰のジュスティーヌが何とも皮肉で私にはやりきれません。

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