解説 ウルクの大杯

 今回は大杯について解説します。

 正式名称はウルクの大杯であり、シュメール、ひいてはメソポタミアの古代美術の中でも特筆すべき発見と言われています。

 石膏の足つき大容器で、胴部に三段に彫られた帯状の図柄があります。

 水や麦穂、男女や動物の行列などが描かれており、婚姻儀礼を示しているものと思われます。

 日本人ならこの構図を見ると雛段が思い起こされるかもしれません。

 雛飾りは子供の成長を祈るものですが、結婚とも浅からぬ縁があります。

 はるか昔、遠い時代の遺産が現代にも通ずる理念を持つ。

 これこそが歴史の醍醐味かもしれません。

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