解説 ニヌルタ神

 ニヌルタ神を紹介します。

 ニン・ウルタ (大地の主人という意味)とも呼ばれます。


 戦、農業をつかさどる神です。そのためかシンボルはすき

 ニンギルスとも呼ばれますが、ニンギルスはギルス地区の神、という意味ですのでもともとは別の神だったようです。

 シャルウルというしゃべる武器とともに、クル悪霊アサグが率いる石の戦士と戦い、一度は敗北しますが、父(上司という説もあり)のエンリル神の助力により勝利します。

 その後も裁きを行ったり、治水事業をおこなうなど知性派な部分もあります。

 これらの話が収められたルガル神話はかなり長い作品で、シュメールの時代にはかなり重要な神でした。

 が、しかし時とともにバビロンの都市神をマルドゥク神にとられるなど落ち目になりますが、さらに時がたち新アッシリア帝国では英雄として扱われ、アンズー鳥を打ち負かすなど後世にもその名が知られるようになります。

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