第34話

 そうして再戦し、僕が完膚なきまでにこてんぱんにされたのは言うまでもない。


 とても悔しかったし、やってられなかったけど、お姉さんが嬉しそうにしていたのでまぁよしとする。


 そうして上機嫌になったお姉さんは、僕をよく分からない煌びやかな公衆電話みたいな場所へと連れ込んだ。


 得体の知れないそれに僕は及び腰だったけれど、お姉さんが記念にどうしてもと言って聞かないため、渋々中に入った。


 中はより一層煌びやかだ。


 お姉さん曰く、この機械の名前は【プリクラ】というらしい。


 クラスの女の子達が話していたのを聞いたような聞かないような。


 曖昧な記憶があるだけで、未だにこの機械が何のためにあるのかは分からないままだ。

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