SAMURAI教師
路峰詩音
第壱幕 【侍】
侍 古代から中世にかけての日本における官人の身分の呼称、あるいはそこから発展的に生じた武士の別名である。
だが、現代においての【侍】とは取得することのできる資格の一種である。
この物語は、一人の天才がその【侍】の資格を取得するための物語‥‥‥の、予定だったはずなんだけどなぁ‥‥‥。
あ、すいません。天の声と申します
私は、作者の言葉や心情の代弁などをしまが、基本的には物語のナレーションをしております。ちょくちょく私自身も勝手にしゃべることがあるので…そこんとこ夜露死苦!!…何やってるんですか作者‥‥‥。すいません作者が勝手にしゃべってしまいました。
さすがに読者さんもこのままじゃ嫌になると思うので、SAMURAI教師始まります。
「‥‥‥。」
とある雪の降る朝、似たような年齢の少年少女がとある場所へ向かっていた。
国立武士道高等学校京都支部、【侍】の資格を取るための専門学校。廃刀例後警察などの法的抑止力がほとんど通じず数十年に持を呼ぶ会議の中やっぱ侍の力方面の抑止力ってすごいねと、言う結論に至り資格として新たな【侍】という概念を生み出し、それに更に色々な要素をつけ足したり、引いたりすることで現在では必須といってもいいほど取る者が多い資格となっている。
この物語の主人公である
ちなみに学科は、進学のための普通科、ビジネス関係の商業科の普通の学校でもよくある学科が二つと武士校ならではの武器などの製作をメインにする鍛冶科、知略戦を学ぶ戦術科、遠距離武器を扱う銃弓科、刀や槍などを扱う刀剣科、の四つがあり基本的に後ろの三つが【侍】の資格を取得することができる総じて武士科または侍科とも呼ばれている。
「‥‥‥。」
(‥‥‥なんか、俺空気になってた気がするんだけど‥‥‥気のせいか。今日は待ちに待った武士校への入試だ気合入れてやるどー。)
と、かなり気の抜けた気合を入れるアキラであった。
(さて、やってまいりました武士科棟!えーっと刀剣科の試験は‥‥‥あっちだな。)
ちなみに、ここも武士校ならではの部分だが、入試は三日にわたり行われ一日に一つの学科の試験を受けそれぞれの点数で合格点をとりその中で一番点数の高かった試験の学科に入学することができる。アキラは刀剣科、銃弓科そして戦術科である。
その一日目が刀剣科の試験である。
† † †
「これより、刀剣科の第一試験を始める。基本的に刀剣科と銃弓科は実技試験だ。刀剣科基本的に力、速さ、技の三つをで加点していく。まずはその三つをバランスよくみるために第一試験は巻き藁だ。じゃあ、受験番号順にそれぞれ技切りなりなんなりしてくれ。」
数人が次々と巻き藁を袈裟切りにしたり、たまに水平切りをする者もいる。
そして、アキラの番が回ってきた。
(技斬り、ねぇ‥‥‥どんなのがいいだろう‥‥‥やるんなら、いい点が取れる奴にするべきだろうが‥‥‥あれでいいか。)
と、行ったのが水平切り→蜻蛉。それを蹴り上げて雷鳴で薄切りに。そしてもう一つ巻き藁を用意してもらい今度は抜刀の構えをとる。
(まあ、抜刀術って基本カウンター技なんだけど‥‥‥。)
今回、アキラが使おうとしているのは攻撃型、鞘走りの速度にそのまま超速攻撃を
繰り出す、というものだ。
(お、うまくいったな。)
鞘から剣を抜き放ちアキラは満足げな顔をして、そのまま控室へ戻る。
† † †
「?」
受験生達の観察をしていた試験官は不思議そうにアキラが斬った
「⁉」
ここで、改めて言っておきたい。試験官が触れた巻藁は何の変哲もなかったのだ。切れ目も歪みもほとんどなく、見る分にはただの巻藁なのだ。それが、触れたとたんに斬れたのだ。並大抵の技量や速度ではなすことのできない神業だろう。
そして、それを一階の受験生が行う。この時点で今年の新入生主席はアキラだろうなと思った。
† † †
「第一試験はこれで終了です。三十分間の昼休憩の間に昼食を済ませてください。それと、第二試験は実戦形式なのでコンディションも整えておいてください。」
場面が変わって休憩所。アキラやアキラ以外の受験生たちがそれぞれで集まったりして、思い思いに休憩をしている。もちろん、アキラも到着するタイミングがずれたが一緒に受験を受けようと約束した者がいる。
ちなみに、休憩所はかなり広く体育館三つ分ほどの広さがあり、受験生が全員入ってもかなり余裕がある。
「おーい!」
アキラがぼけっと休憩所の片隅で休んでいると、駆け寄ってくる少女がいた。
「お、ヒジリ!間に合ったか、第一試験はどうだった。」
「うん!ばっちりだよ!」
彼女の名前は
そんな、ロリ巨乳美少女が駆け寄ってくると、二人の関係を知らない周り人たち(主に男性陣)の視線は鋭くなり、今にもアキラを手持ちの武器でたたき切るまたは射貫かんとするほどの迫力を見せた。
当のアキラたちは、そんな視線になれているのか全く気にせず、一緒に昼食をとりヒジリは第二試験へと向かった。
「さて、ヒジリへの心配はいらなさそうだし、次は実戦みたいだし全力を出した方がいいよな‥‥‥。」
アキラが第二試験へ向けて気合を入れる。
数時間たちアキラの番が回ってくる。アキラは試験官の一人の案内に従い、第二試験会場は向かう。
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