第22話

 °・.*·〇·………………………………·〇·*.・ 



 〜優義ユウギ side〜


 心優ミユウの店にパーティで招かれ

 ホストによる謎の接待を受け

 愛実アミに近付くなと牽制したら



「(`・д・)σ めっ!

 冷たい言い方しちゃダメですよ!

 誤解されちゃうでしょう?

 優義ユウギはとっても優しいのに」


「俺が優しいのは お前限定♡」


「そんなことないです!」


「ある」


「( ˘•⤙•˘ )むう〜」


 なんて愛実アミが叱って来て…

 可愛すぎてニヤニヤしていたら

 ・

 ・

 ・


 フッ


「ん?」


 突然店内が暗転する



「あれ? 暗くなりましたよ?」


愛実アミ、離れるなよ…」


 まだ暗闇に慣れない目をこらし

 周囲に注意を払っていると


 パッ


 再び店内が明るく照らされ

 眩しさに思わず目を閉じる



「せーのっ」



 パーンッ♪



「きゃ!」


 大きな破裂音に驚いて

 愛実アミがしがみついて来た


 ポンポポンッ♪


 続けていくつものクラッカーが鳴らされ

 キラキラした紙片やテープが降って来る



「゚+。:.゚わあぁ(*゚O゚*U)ぁぁ.:。+゚

 キラキラです、これはなんですか〜?」


 クラッカーの音にも驚いたが

 愛実アミの反応が可愛すぎた(⸝⸝• •⸝⸝)キュ~ン♡



優義ユウギさん!」


 店のスタッフ達が俺の名前を呼び

 パチパチと手を打ち鳴らす



「…え?」


「ア〜ンド」


 俺から横へ視線をスライドし



「愛する心優ミユウさん♡」


 振り向くとすぐ横に心優ミユウがいた



「いつの間に…」



「Happy Birthday!! Twins♪」


 ロウソクを灯したケーキが運ばれて来る


 パチパチパチ♪

 パチ(゚∀゚ノノ″☆パチパチパチ★



心優ミユウさん、美女の皆様方も

 お祝いに来てくださってますよ♪」


 そう言うと黒服の1人が入口の扉を開ける



心優ミユウくぅん♡

 お誕生日おめでとう♡」


 いつから待機していたのか

 大勢の女性客が店内になだれ込み

 あっという間に心優ミユウを取り囲んだ



「WOW!みんな〜♡ Thank you♪」


 きゃあきゃあと黄色い声が店内に響き

 客全員が心優ミユウの名前を呼び

 自分の方へ向かせようと必死だ



「わ…なんだかすごいですね…:(U;´꒳`)」


「おぉ…モテてんじゃねぇか( ˙o˙ )」



「ほらほらTwins!

 早くロウソク消してくださーい!

 コレは俺達スタッフからで

『Patisserie春紫桜』のモノクロケーキです」


 フゥ(* -₃-) ⅱⅱⅱ (´ε` ) フ~♪



「ぬぉおおお!!(U°o°)白黒のケーキ!

 あ、もしやコレは苺ですか?

 全部白いですよ!

 人間は熟さぬうちにしょくすのですか?」


「あはははは愛実アミちゃん可愛い♡

 コレは白苺と言って

 コレで熟してるんだよ」


「そうなのですね!

 食べてみたいです(*p'∀'q)♡」


「カットしますね

 他のお客様も一緒に食べましょう」

 ・

 ・

 ・


 イイ感じにアルコールも入って

 腹も膨れたので、俺と愛実アミ

 まだ騒がしい店を後にした




 〇.*・。┈┈┈┈┈┈┈。・*.〇




 帰り道、川沿いの公園を横切る

 愛実アミのヒールが石畳を鳴らす



 コツコッ…コッコツン♪



「はっぴっぶわ〜すでぃ〜

 とぅ〜ゆぅうぎぃい〜ん♪」


「……(* ‐ ω ‐ )ハァ」



「なっぴぶァ〜すで〜ぃ

 でぃ〜やぁゆうぎぃい〜ん♡」


「・・・・( ̄_ ̄)・・・音痴め(ボソッ)」



「ヾ( 〃∇〃)ツ キャハハハ♡」



「お前はどんなメカニズムなんだよ…

 苺で酔うなんて聞いたことねぇぞ」


「私も教科書で読んだだけでぇ♪

 月で苺は高級食材なのですよぉ〜♪

 食べたのは初めてなので〜す♪

 苺 美味しいでぇす♪ だぁい好きぃ♡」


「苺ぐらい…

 いくらでも買ってやるよ(ボソッ)」


「ふふふふ〜ん♪」


 クル‹\(*´꒳`* )/››‹‹\(  *)/››‹‹\( *´꒳`*)/››クル♪



「ぅきゃ!」


 ドテーン((((((┐「ε:)┘)))))



愛実アミっ!大丈夫か?」


「お尻打ったー!(´º∀º`)ファーファファファ~♪」


「(。´-д-)ハァ……ほら、立て」


 尻もちをついたくせに

 座ったまま手を叩いて笑う…


 酔っ払い愛実アミの手を取り引き起こすと

 俺に抱きついてくる



「うふふふふふふ〜♪ 優義ユウギぃ♡」


「…ったく、なにやってんだぁ?」


 スカートの汚れを払ってやりながら

 悪戯心が湧いてくる



 膝丈のワンピースにファーのショール

 揺れるアクセサリーと華奢なピンヒール


 今日、愛実アミの身に着けているものは

 全て心優ミユウからのプレゼントだ…


 気に入らない…



 淡い薄紫色のワンピースは

 愛実アミの透き通るような白い肌に映え

 柔らかな素材は動くたびに愛実アミ

 しなやかな体の線をなぞる…


 広く開いた胸元を飾るネックレスは

 簡単に切れそうな金色の細い鎖が

 鎖骨で甲を描き雫形の紫色の石が

 2つの丸い膨らみの谷間で揺れる…


 細いストラップの付いたピンヒールは

 愛実アミの引き締まった足首を強調し…

 とにかく…ただただ…エロい…!


 щ(´□`)щ オーマイガーッ♡♡♡



 普段着はTシャツ、パンツ、スニーカー

 それももちろん可愛いし

 俺は服とか気にしないから

 似合ってればそれでいいと思ってる


 ただ今の格好は普段着からは

 想像もつかないほど綺麗で

 コレを選んだ心優ミユウには脱帽だが

 認めたくないし早く脱がせたい…



 他の男もこんな風に見てるかも

 と思うとめちゃくちゃ腹が立つし

 愛実アミは俺のモノだと分かっていても

 何度でも確認したくなる



 背中側にある大きなリボンの下に

 上手く隠された膨らみを撫でる…


 ビクッ!


 愛実アミの体が跳ね、大袈裟に反応する



優義ユウギ!? …やんっ///」


 愛実アミが『うさぎ』だということは

 心優ミユウは知らない

 もう一緒には住んでないし

 教える必要もないだろう


 人間のような見た目に

 フワフワの長い耳と丸いシッポなんて…

 最強萌えアイテム過ぎるだろ?



 誰にも見せないし、教えない

 俺だけの楽しみでいい…



 その『うさぎ部分』は

 愛実アミの敏感な部分で

 触れ方で感じ方が変わるみたいだ


 目下研究中ではあるが…

 力を加減して撫でてやると…



「シッポはダメぇ!

 …んもぅ!! ⁄(⁄ ⁄>⁄-⁄<⁄ ⁄)⁄」


 酔ったせいじゃない

 愛実アミの全身に広がるのが分かる



「ダメじゃないだろ?

 こういう時はなんて言うんだ?」


「なんでしたっけ?

 忘れちゃったもーん♪

 …ゆぅ〜ぎ? …帰ろ?」


 とぼけたように答える割に

 上目遣いで俺を見るその瞳には

 ユラユラと炎が灯り…


 その熱に俺も煽られる…



「……早く言え」


「ぇ……でもでもっ…」


 唇を尖らせて言い渋る


 その可愛さにジリジリと焦らされる…



「はーやーくっ」


「もっと触って♡(*´ ˘ `*)エヘヘ」


 可愛い可愛い愛実アミ

 俺の愛実アミ



「お望み通りに♡」


 もうひと撫でして手を離す


 俺もこの頃には

 素直になった愛実アミの行動を

 ある程度は理解していた…



「続きは帰ってからな」


「ヤー!!! …(U* `꒳´ )ノ」


 俺を見上げながら頬を膨らませ

 俺の上着の裾を掴んでブンブンと振る



「……なに?」


 その行動の意味に気づかないフリをする



「ぷぅ…(U˘• ⤙•˘)」


 涙目で唇を尖らせる…

 その仕草 全てが愛おしくて仕方ない



「ん?…我慢できねぇの?」


 愛実アミは甘えると

 兎みたいに「ぷぅ」と鳴く



「ぷぅ…」


 コレは合図…



「しょうがねぇな…じゃあコッチに…」


 愛実アミが俺を欲しがる合図




 深夜の公園

 人通りは殆どない

 身を隠すように

 太く生い茂った木の陰へ…



 愛実アミは素直で可愛い

 変な出逢いだったけど

 あっという間に俺を夢中にさせた

 半身はんしんだからなのか…知らんけど…

 めちゃくちゃ相性はいい…



 3月初め…まだまだ寒い時期だけど

 体温が高い愛実アミは胸元の開いた

 薄いワンピースでも寒くないらしく

 ショールを落としても気にせず

 俺の首にしがみつく


 深くて長いキスを交わしていると

 愛実アミの中はもうトロトロだ…



 風が木々を撫でる音と

 近くを流れる川の音以外は

 とても静かな夜の公園



「はぁっ…あんっ♡」


 愛実アミの荒い息遣いと

 重ねた唇から漏れる声…

 俺の指が不規則な水音を響かせる



「はぁっ…んっ…優義ユウギぃ♡」


 愛実アミの中が波打ち指に吸いついて来る

 


「もう良さそうだな…挿れるぞ」


 素直に育ったのはいいが…

 どこでもヤリたがる…


 俺がこうなるように育てたんだけど…


 我慢できねぇ…のは正直困る

 声もほぼ我慢しねぇし…



「あんっ♡ああっ!はぁあああ♡」


 挿れて数回揺らしただけで

 愛実アミはビクビクと腰を揺らし果てる



「イッたか…もう少し付き合え…っ」


「あっ!あっ…あぁんっ優義ユウギぃ♡

 あっ…やっ…んんっ気持ちいいー♡」


「ぅくっ…ハァハァッ…うっ!!」


「ああ〜んっ♡」


 声を上げて仰け反る頭を引き戻し

 深く口付け愛実アミの中を俺の熱で満たした




 〇.*・。┈┈┈┈┈┈┈。・*.〇




 心優ミユウが部屋を出て少しして

 俺達も引っ越した



 今度は屋上じゃなくてベランダで

 愛実アミを後ろから抱きしめて景色を楽しむ



 相変わらず愛実アミといると

 面白いほどいい曲が書けた



 半身はんしんは自分の足りない部分を補う存在

 愛実アミは間違いなく俺の半身はんしん



 今の俺達は…

 互いに必要不可欠な存在だと確信してる




 愛実アミとは上手くやってる

 もう俺の心配はしなくていいから

 お前は お前の幸せを見つけろよ



 心優ミユウ






 〇.*・。┈┈┈┈┈┈┈。・*.〇



 おしまい



 〇.*・。┈┈┈┈┈┈┈。・*.〇




 後日談全2話終了!



 ここまで読んでくださった皆様

 最後までありがとうございました!

 ぺこり───────っ┏〇))



 今後の動きは「近況ノート」で

 お知らせします


 皆様お元気で!

 じゃ!ε ε ε≡≡\( ˙꒳˙)/シュタタタタ



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甘すぎます♡〜塩が効いた貴方は誰よりも私に甘い♡〜 chiropei @chiropei

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