2019年9月
2019年9月7日
・小さな黒い虫が何千何万と集まって一つの黒い球となったものが足元に五、六個あり、カーペットの上を転がっていく。
・屋外の古本市。砂利の敷かれた駐車場が会場。
・何かのレースに参加
2019年9月11日
その1
雪が溶けかかった山道を猛スピードで運転する父と、それにいらだって自分が運転した方が安全だと言う私と、その様子を見て笑う母。
その2
ショッピングモールから出ようと上に向かって狭い通路を歩いていると、急に床が途切れる。不思議に思って引き返そうとすると、今まで歩いていたのは床ではなく壁から突き出た出っ張り部分の上だったことに気が付いた。
その3
街角で買い物をすることにする。交差点近くの歩道にレジが三、四台並んでいたのでそちらに向かう。私が並んだレジは中国人の娘が担当していた。レジ機の手前には黒い画面に緑や赤、白の文字が並んだ小さなデスクトップがあった。レジ打ちは消しゴムのような白い機械を小銭の上にかざす。その機械で小銭の種類を識別しているらしい。見れば分かるだろうと私は内心思っている。デスクトップの画面が上に流れる。レジ打ちは熱心に画面を見つめている。私の小銭は検査をパスした。
2019年9月12日
何度も同じ沼地に行く。沼地は夢の中では実家の近くにあることになっていた。沼は畑の奥にあり、葦でびっしりと覆われていて水面が見えない。陸地と沼の境界が分からないので近寄るときは注意しなければ泥水に浸かってしまう。私はいつも自転車で農作物を踏みつけながら畑を突っ切って沼に行った。あるとき沼に行くと、対岸で若者たちがたむろしていた。私は自分の居場所を踏み荒らされた気がして嫌だったが放っておくことにする。すると葦の中から実家のネコが現れる。彼女は沼に入ってしまったらしく全身が濡れていた。私はたまたま自転車のカゴに入っていたアンパンマンのタオルでネコを拭いてやる。身体が冷えているのではないか心配したが、実際にネコの身体に触ると毛の表面に水がかかった程度の濡れ方だった。
2019年9月13日
その1
二人の幼い姉妹がいた。あるいは姉弟だったかもしれない。二人には親も家もなく、特殊な能力を使ってその日その日をしのいでいた。今、二人はおもちゃの国の色鮮やかでごちゃごちゃとした街の高架下で喧嘩している。下の子がパッと走り出す。上の子は仕方なくそれを追いかける。二人が走る振動で道はひび割れ高架は崩れ、やがて国は滅んでしまった。
形だけ仲直りした二人はプールで水泳の訓練を受けている。コーチはプールサイドのホワイトボードに絵を描いて何やら説明しており、その前で二人はずっとバタ足をして水飛沫を辺り一面に飛び散らしている。二人は先ほどの喧嘩でご機嫌斜めのため話を聞こうとしない。コーチは子どもをなだめながら講習を続けるが、やがて下の子がそっぽを向いてプールの水を干上がらせてその場を去る。上の子は追いかけるついでにプールを再び水で満たすが、増やしすぎて中にいた人々は溺れてしまった。
その2
マラソン練習のため大きな公園を一周することにする。白い大きなアーチ型の橋の頂上からスタートする。途中、沿道で知り合いから声援が飛んできた。左の広場には先輩が矢印の書かれたパネルを持って立っていた。私は矢印に従って広場に入って右に曲がる。右に曲がった正面にまた矢印の書かれたパネルを持った人間がいた。今回は数人並んでいる。その奥には石造りの古い建物があった。そちらに進むと建物の小さな玄関ホールにユニフォーム姿の少女たちが所狭しと並んでいた。何かの受付らしい。数か月後にある駅伝の受付かもしれなかったので私も並ぶことにした。受付はホール奥の部屋で行われているようだった。
部屋の入り口に近づくと、開いた扉の隙間から白い光が漏れているのが見えた。そこで私はストップウォッチを止めていないことに気が付いた。ホール奥の部屋にはプールがあった、そこでは一人のコーチが水泳の指導をしており、その前で二人の少女がふてくされた表情でバタ足をしていた。
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