第173話 彼等の目的
3人組から地下室のある家に通されて、そこで俺達を見て逃げ出した山根さんを見た。
多分俺だろうな、俺を見て山根さんは逃げた、この異世界では初対面のはずなのに何故逃げる必要があったのか。
身体を凍らせている 3人の若者に話を聞こうと思ったら、マンジュウさんが
「アイスさんちょっと待って、他の人が来るかもしれないから準備だけしときましょう」
俺は家の内側にオリハルコンの壁を造り、入口以外から侵入出来ないようにして、入口から中を攻撃出来ないような遮蔽物を造り、マンジュウさんや3人が死なないように安全な部屋を部屋の中に造った。
『部屋に入って来た人間は全員捕縛するね』
『入口の床にあるオリハルコンの見た目は普通だけど、俺が火魔法で常に熱しているから気を付けて、その先の空気は水魔法で冷やしてあるから吸ったら肺が凍るから近付かないで』
準備を終えたら3人に話し掛ける
『先ずは何から聞こうか』
3人は俺に対して異常に怖がっていたが、
意外に聞いた事は素直に答えてくれた。
彼等は東の地域で冒険者として生活を始めて、3ヶ月前にカケージ港へやって来たそうだ。
ダンジョン探索か攻略、商人の護衛等の仕事が、この街では毎週あるので仕事に困らなかったそうだ。
2ヶ月前、坂本という人が作った、日本へ帰る為の情報を集めている組織に勧誘されたそうだ。
皆んなで、この家の資金を出し合って借りて情報を集め出した直後に、山根さんが訪ねて来て自分から組織に入れて欲しいと言って来たそうだ。
山根さんはスキルを持って無かったが、異世界の知識がズバ抜けていて日本へ帰る手段も知っていたそうだ。
山根さんはリスタート9を持っていたんじゃ?スキルが無くなってるのか。
日本へ帰る手段は坂本さんと山根さん、一部の人達しか知らされて無いらしい。
日本へ帰る方法は幾つもあるが、帰れる定員数が其々違うので貢献度によって順番に帰るそうだ。
坂本さんと山根さんは最後まで残るらしい。
日本へ帰るにはダンジョンに入ってボスを倒さないといけないらしい。
そのボスは異世界で1番強い魔物が出てくる。
異世界は他にも色々とあってボスは毎回変わるが、この異世界から日本へ帰るダンジョンのボスは例外なく、
俺、佐藤氷、アイスがボスとして登場するらしい。
この異世界から日本へ帰る為にボスへ何万人と挑んでいるが、未だに日本へ帰れた人達は居ないらしい。
俺が全て殺しているから。
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