第170話 別々の行動
山根さんのスキルはリスタート9?それが本当なら彼は異世界を10回経験してるし、日本に戻るダンジョンにも行った事ある?
それか別の方法で異世界を何度もやり直してる?
マンジュウさんと相談して、山根さんの行方を捜索するように色々な人へ指示した。
マンジュウさん
「山根さんが日本へ戻れず異世界を何度もループしているのか、それともワザと異世界をループしてるかで色々と状況が変わりますね」
『あの人は日本で医者だった人で、異世界に憧れとかあったようには見えなかったなぁ』
『でも深い話とかをした訳じゃ無いから、異世界に来たかった可能性もあるのかな』
もし日本へ戻りたいなら、一緒に行動した方がお互いの情報を交換して、日本へ戻る可能性が高まると思う。
ネスカ国を滅ぼして隣接の2カ国を支配下に収めた11月頃にルーガ帝国から使者が来た。
スタンピードに対して、お互いに協力して対処しようという内容だった。
国の運営を一緒にやってる人達を集めて、今後の動きを話し合った。
ルーガ帝国が奴隷を開放して、各地の日本人を開放して集める作業と、移動する予定の150万近い人達の受け入れを承諾してくれるなら、一緒に戦う提案は魅力的だなと皆んなの意見は纏まった。
意外にも全ての提案をルーガ帝国は全部受け入れてくれた。
但しスタンピードを防げたら、其々の国へ戻る事と日本人が持っている技術の共用や、食料はスタンピード後には援助しない、5年間の不可侵条約の締結等、細かい取り決めを言って来た。
スタンピードさえ防げたら、後は日本へ帰るだけなので俺は全部受け入れた。
プロトマト国も使者を送って来た。
こちらは、ルーガ帝国と違って「攻めないでくれたら、貢物を送る」という俺がスタンピードを防ぎたいという話をしても、信じてない感じのものだった。
山口さん
「それでは私達はルーガ帝国へ移動します、アイス王と騎兵5000はプロトマト国へ、ご武運を祈っています」
『俺は調べる事があるから、ルーガ帝国へ入るのは調べ物が終わってからだ』
『春までに調べ物が片付かなければ、一度ルーガ帝国へ行きスタンピードに備える準備だけする』
『俺が居ない、お前達だけでスタンピードに対処する事もあるから覚悟はしておけ』
俺とマンジュウさんと騎兵5000はプロトマト国に移動する。
戦争というより、情報収集とスタンピードに対しての危機感を植え付けに行く。
プロトマト国より東にはまだまだ沢山の国があって其処には日本人も沢山転移してるはずだ。
日本人はなるべく集めたいし、スタンピードに対してルーガ帝国以外は危機感が無さ過ぎるからプロトマトの港から他の国へ情報を知らせたい。
プロトマトの地下室には、欲しい情報が無いかもしれない。
今回の長山さんは強く感じない、コピースキルがあってもコピー出来る条件があるみたいで使いこなせてない、九鬼は俺の知ってるあいつより何と言うか緩い。
俺の知ってる皆んなと違う世界で、地下室だけ同じじゃ無いだろうしなぁ。
もしかしてダンジョンコアも分裂しないかも。
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