第41話 恐怖と絶望
俺が2人を見て恐怖で何も喋れないでいたら、
2人は殺気ある目を止めて優しい顔になった。
九鬼さん
「佐藤さんには刺激が強すぎましたね、俺達も佐藤さんを無理強いするのは止めました」
「戻りましょう、ここでの事は一切喋らない約束だけ守って下さい」
『守ります、言いません、』
俺はこの一言だけ言って全身の力が抜けた。
怖かったー。
もう此処には居たくないので階段を登って上に戻ろうとしたら、
足に激痛が走って俺は転けてしまった。
続いて両手にも激痛が走った。
俺は慌てて回復魔法を使う。
痛みは消えたけど、何か変だ。
九鬼さん
「やっぱり凄い回復魔法だ、両手が使えないのに肘だけでも、ちゃんと発動するんだな」
何を?ん?俺は自分の体を見た。
両脚は完全に無くなってる、両手は肘から先が無くなってる。
九鬼さんと、もう1人が俺の両脚と肘から先の手を更に細かく切って、
複数のビンに入れてる、何かビンに液体を入れてから蓋をしてる。
頭が真っ白になるけど声を掛けないと、
『なんで脚を切ったんです?』
「流石だね!痛みが消えて切断した箇所も綺麗になってる」
九鬼さん
「元から両手両脚が無い人に見えるな」
何でこいつらは冷静な喋り方をしてるんだ。
俺は地面に倒れたままだけど、回復魔法で両手両脚を治そうと魔力を使った。
「無理だよアンタが切断された部位を治せないのは知ってる」
「この切った手足を傷口にくっ付けて回復魔法を使うと元に戻るのも知ってる、返さないがな」
九鬼さん
「最後の仕上げをしよう」
九鬼が俺に近づいて来る、
俺の口に手を突っ込んでる、俺は口から九鬼の手を吐き出そうとした瞬間、
九鬼が俺の舌を口から出して根元から切断した。
俺は回復魔法を使おうとしたが上手く使えない。
痛みが止まらない呼吸が苦しい。
「ダメだ舌は回復出来ないみたいだ」
九鬼
「上級ポーションを使おう」
「やっぱり手を部位につけないと回復魔法を使えないか」
「耳もこの分じゃ回復出来なそうだから先に切り落とすか」
俺の両耳も切り落とされた。
その後に無理矢理、口の中にポーションを飲まされた。
上級ポーションとかいうけど、痛みは消えない、痛い、自分で回復魔法を使うけど肘までしか無い手じゃ、顔に手を近付けられない。
身体に回復魔法を使うが顔まで手が届かないと回復しないのか。
「手を当てないと回復無理っぽいな」
こいつら俺の必死な様子を見ても冷静に喋ってる。
九鬼
「まぁいい当初の予定は済んだ部屋を片付けて戻ろう」
耳が切られてよく聞き取れない、、
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