第18話 戦争

五十嵐村長が挨拶を済ますと本題に早速入った。

今日ここに来ている人達は戦争の為に指揮や生産、政策、建設をする担当者の人達だった。


話を聞くとシャルパックとの取り決めは酷いものだった。

シャルパックの外交官は食料やジャガイモ村で生産してる鉄や銅の生活用品等の税金を要求して来てるのは聞いていたけど、

今年納めた額を、半年後は2倍の額を要求で、来年には4倍の額を納めるよう一方的な要求をしてきている。


今年納めた食料でも小麦粉だけでも25kgの袋で一万袋だ。

信じられない量を要求してる。

普通だったら2500人の村では出せない。

それに鍬やフライパンや鍋とかを何千個も用意しないといけない。


隠蔽スキルの1番凄い人が測量と大陸の情報を集めてくれていた。

この大陸だけでも中国とインドを合わせたより広大でまだ先が見えないぐらい大きい。

国も30以上はあるそうだ。

シャルパックはその中で辺境の遊牧民みたいな国だそうだ。


元々他国に貢ぎ物を要求して受け入れないと襲い掠奪するような国で、

ジャガイモ村の発展を見て勝手に都市を作りやがってという怒りと、掠奪する良さそう都市と見られてる可能性が高いそうだ。

要求を断れば襲われる。


五十嵐村長

「戦う選択肢以外もありますが、皆んな食べる物も無い貧困か、男は殺されるか奴隷に女は犯され奴隷にされるでしょうね」


『待ってください、さっき聞いた戦力の話だと彼らの男は全て戦士になるし40000人も兵士になるんですよね』


「そうです、シャルパックの国は思ったより小さく人口10万人ぐらいです、他に奴隷が正確には分かりませんが数万はいます」


『ジャガイモ村は今年3000人を超えるぐらいしかいませんよ!無理でしょ』


「実際の他国の話や、彼らの戦争行動を聞くと20%の死傷者が出ると撤退します、そして10年は攻めてきません」


「つまり8000人ほど倒せば要求を飲まないで戦争を回避できる数年が作れます」


『何でそんなに自信があるんですか、魔法だって俺達はそんな強くなれないし、銃火器も世界の法則が違うのか上手くは発射出来ないんですよね?』


「確かに普通に戦えば彼等も筋力魔法を少ししか使えないとはいえ、彼等の騎馬軍団と戦力差があります、しかし私達には西の何も無い平野と!、西にある謎の砦!、そして佐藤さん貴方がいれば勝てる!」

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