P.32


 【 うぉい、おぬし…………… 】



    “大きな黒い塊” が………

   いきなり喋り掛けてきた。



 「「 う、うはぁっ…!!!


   あ、あんたは、もしやっ………


   アイツ(1日先の俺)が………

   い、言ってたっ………


   ジ、ジジィっ…!!? 」」



 【 ……………フッ、


   粗大ゴミ……… そして………


   ジジィ…………………か。


   一度失敗しているにも関わらず…

   おぬし……………


   相変わらず…………

   失敬な事を言うのぉ~……… 】



 「「 いやいやいやっ、

   普通、こんなトコにっ………


   人間がうずくまってるなんて、

   思わねぇーーーだろっ!!



   ………………っ!!?



   へ? じ、じぃさん、今………


   一度失敗しているにも関わらず…

   ……………って、


   そ、そう言ったよな…!!?


   ど、ど、どういう事だよ…!?


   俺がここ(地下横断歩道)に…

   来る事っっっ…………


   し、知ってたのか…!!? 」」



 【 ………………いいや、


   知っていた訳ではない………


   “来るやもしらん” …………


   そう思ってはいたが………… 】



 「「 …………となると、

   じぃさんにとって、俺は………


   “2度目の再会” …………


   という事になるのか…!? 」」



 【 ……………うむ。

   そういう事じゃ…………。



   おぬし………………



   “もう一人の自分” に…………

   ………出会わなかったか?? 】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る