P.26


    家に帰る途中…………

   ……………僕は思っていた。



 ( マジでクビになっちまった………


   田宮さんが…………

   『俺』 の事で……………


   そんなに悩んでたなんて………


   田宮さんがいなかったら、俺は…

   もっと早い段階で………


   クビになっていたのかぁぁぁ……


   ………………くっ、


   ずっと…………

   引き止めてくれてたんだな………


   ……………田宮さん。


   ホントに悪い事をした…………

   田宮さんに…………。


   まぁ、今となっては…………

   時、既に遅し…………だな。


   俺がいなくなれば…………

   田宮さんは悩まずに済む………


   これ(クビ)は…………

   田宮さんへの、せめてもの……


   償い………ってヤツか。



   ……………それはそうと、



   アイツ(1日先の俺)は………

   やはり……………


   未来から来た “俺” なのか?


   本当にこうなる(クビ)のを……

   知っていたという事か…??


   ん”ん”、なんだか…………


   単なる偶然とは思えないような…

   気がしてきたな………… )



    そんなこんな考えながら……

   歩いていると、僕はもう………


   ………家に辿り着いていた。


    僕は、ため息まじりに………

   玄関のドアを開けた。



 〈      ガチャ…     〉



    すると………………

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