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   あれは………………

  19才の “初冬” の出来事だった。


   勤めていた会社を…………

  “クビ” になってしまった僕は……


  親父と口論になり……………



 《 おい…………………


   ……………………おいっ!!


   聞いてんのかっ、卓造っ!! 》



 「 ……………っだよ、

   うっせぇ~な~…………… 」



 《 なんだ! そのっ……

   ふてくされた態度はっ…!!


   お、お前………

   自分が置かれてる状況っ………

   ………分かってるのかぁ!! 》



「 ……………ウっゼぇ。

  なっちまった(クビ)モンは………

  どーしよーもねぇだろーがよっ。


  次、探しゃ~い~んだろーが!

  次ぃ~~~~~っ…!!! 」



 《 バカ野郎ぉーーーーーっ…!! 》




「    ………っ!!!    」



 《 “実家暮らし” …………

   …………だからいいものの、


   お前…………………


   危機感がなさすぎだっ…!!


   俺の忠告は、聞かん…………

   母さんの助言も無視…………


   俺達は、お前にいつも………


   “正しい事” を言ってるんだぞ!


   それを、お前ってヤツは………


   聞く耳を、一っっっ切っ………

   持たないじゃないかっ!!!


   親をナメるんじゃないっ!!

   社会をナメるんじゃないっ!!


   そんなんだからっ………

   クビになるんだっ…!!!


   そういう “性格” をっ………

   直さん限り、お前はっ………


   同じ過ちを何度も何度もっ……


   繰り返すハメになるぞ!! 》

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