何を書こうとしたか忘れた

 20秒ほど前に、いい小説のネタを思いついた。

 執筆ソフトを立ち上げて、キーボードに手を置く。

 だが、指が全く動かない。

 なぜなら、もう小説のネタを忘れてしまったからだ。

 皆さんにも同様の経験が、あるのではないだろうか?

 何か思いついたけど、すぐに忘れる。

 日常の何でもない場面ならいいが、例えば仕事の最中とかだと困ることもある。

 あれ、こうすれば行けんじゃね? がすぐさま消えてしまうわけだから、メモを取る暇すらないのだ。

 でも、解決策は、メモを取ることくらいしかないのが痛い。

 最近は、スマホなどにもメモを取ることができるようになったが、周りの人にメモを見られるのが嫌で、なかなかメモを取ることができない。

 加えて、私の職場で業務中にスマホをいじっている人がほぼいないので、休憩時間以外でスマホを取り出すのも忍びない。

 なので、記憶しておくことが私の対応策なのだが、残念ながら、ほとんど機能していない。

 すぐさま忘れるのに、長時間記憶できるわけがない。

 ただ、時折、ふとした瞬間にネタの記憶がよみがえってきて、小説を書くこともできる。

 人の記憶というものは、あいまいだが、時たま頼りになったりもする。

 だから、私の記憶よ。先ほどのアイデアを思い出してくれ。

 頼りになるところを見せてくれ。

 ヒーローは遅れてやってくるらしいが、ネタに関しては今すぐ出てきていいぞ。

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