第44話月の引力

「月が、・・・。」


「・・・ですか篠山先生?」


うんと大原の瞳が光を反射している事を確認して、頷き「出来立ての地球は速い自転で、1日が8時間しかなかったんですよ。」


トレッドミルの空き時間が20分も有るので篠山はゆっくりじっくりと月と地球の関係について話し始めた。


「ビッグバンで地球が出来て、その後、地球から月が誕生しました。


僕は観ていた訳ではないが、月は上空にちゃんと有る。」


人差し指を天井を指差しながら大原を見詰めて言う。

断言した。


「月の引力で自転速度を制御された地球は、1日が24時間に為りました。」

「夏は灼熱地獄のまるで今年のスーパーエルニーニョの夏が、凡そ4ヶ月は続く、そして冬は極寒で生きて行けない程の南極的な季節が遣って来る!それに日本の四季は無いでしょう。」

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