第18話頭を下げた者に喧嘩は売らない

「あの殺された牛は頭を下げた様に見えたのですよ。」


「この道場では、君達が頭を下げなさい。」


「頭を下げた相手に喧嘩を売るバカは居らんだろう!?と教えて居ります。」


 篠山六段は真の武闘家であるが故、心の在り方を教えていた。


「動物と人間とどちらが強いか?」


「・・・なんてどうでも良い事なのです。」


「私は彼に憤りを禁じ得ず、真底彼を睨みました。」

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