第14話神聖なる道場
「ここの空気は珪藻土が湿度を吸収し、嫌な外側の悲観や軋轢を残さず道場に取り入れた空気ですので、何時でも本気の己と向き合える。」
ニコニコとそう語った篠山に「歴史が有る様ですね篠山先生?」
サージカルマスクを顎の下へずらして修が口火を切った。
先に二人を招き入れた篠山が後から道場の畳前に佇み一礼して足を踏み入れた。
道場には神殿が設えてあり篠山6段兼教授が、仁礼二拍手一礼をして二人に向き直りその前に正座をした。
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