水瓶座2度 予期していなかった雷雨

Aquarius 2° : An unexpected thunderstorm



《サビアン・ポエム》


空は静けさを欺き

遠くで囁いた稲妻が意志を解き放つ

世界を裂く轟音に

何かを壊し、何かを突き抜ける力が宿る


把握しきれぬ瞬間に立ち尽くし

私たちはただ濡れる

雨は言葉を持たず

偶然と必然の狭間で真実を語る


意志なき水滴が伝えるのは

過去ではなく、ただ今だけの真実



《タロット・ジョーク》


登場キャラクター

・雷(らい):稲妻の擬人化。情熱的だがどこか杜撰。

・雨(あめ):落ち着いているが皮肉屋。


雷:「おい、聞けよ雨!今日、世界を震わせる予定だったんだけどさ、忘れ物しちゃったんだよなぁ。」


雨:「まさか、また計画書どころか、自分の役割まで忘れたってこと?」


雷:「いやいや、今回はちゃんと覚えてたよ!でも、轟音ごうおんのタイミング、間違えちゃってさ。どこかの赤ん坊が寝た瞬間にドカンだよ。お母さんが泣き叫んでてさ…」


雨:「さすが杜撰ずさんの化身。次は雷鳴の特許でも漏洩ろうえいするんじゃない?」


雷:「それがさ、つい機密情報を話しちゃったんだよ。雲にも聞かれちゃって、もう空中会議でバレバレ。」


雨:「いい加減にしてくれよ、雷。君が鍵をかけ忘れたせいで、昨日、虹が逃げ出したって知ってる?」


雷:「あー、それも俺のせいだったのか。虹が勝手に光ってるから、まぁいいかと思ってたんだけど。」


雨:「その杜撰な性格、本当にいつか世界を壊すぞ。でもまぁ、それが君の『今だけの真実』かもね。」


雷:「えへへ、結局、俺ら自然の力もそんなもんだよな!さぁ次、何か面白いこと起こしに行こうぜ!」


雨が呆れながらもついていく。杜撰でも、雷の情熱にはどこか抗えない魅力があるらしい。



『Page of Pentacles(ペンタクルのペイジ)の逆位置』より

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