異界の門
@iiiit
第0話
そろそろネタが尽きてきた!!
「そろそろ小説のネタが尽きてきた!」
そう声を上げて新しいネタを探す為に必死になっている私は他の人間から見たら多分滑稽だろう、だがしかし私も小説家の端くれ、どうにかして書き上げてあげなくては見てくれているファンに失礼だ。
おっと失礼、私は柊 響、しがない小説家だ、それじゃ先程の話に戻るが私が書いているジャンルはホラー小説なるもので自分から案を出すのは極めて難しい、かの有名な小説家ならパパッと案が出てきてイメージが止まらないなどというのだろうがただの趣味で書いてる私からするとぶっちゃけそんなのはただの変態にしか見えない。
ホラーと言っても四つの種類がある、未練タラタラな幽霊が呪ってくるもの、昔の人が作り上げた想像の産物である妖怪、なんかよくわからないがよく聞く怪異、ネットなどで広がる都市伝説だ、そんな事を小説を書いている人が言って良いのかと疑問に思う人もいるだろう、だが私が実際に体験してないのだから仕方ない。
コックリさんという物があるのは知っているだろうか、あの紙に五十音とはい、いいえを書き10円玉を乗せて質問すると答えてくれるあれだ、実際に私が中学生の頃実際に友人としてみたのだが動いたのは指ではなく先生が入ってきた時に開いた教室の戸だけ、そのまま軽く説教をされその日はコックリさん終わらせる事すらなく解散した、次の日に誰かが居なくなる事もなくどうせなら終わらせないままで誰が先に居なくなるか勝負しようと言う今考えると恐ろしい賭けをしていた。
結局は中学を無事全員五体満足で卒業し今でも連絡を取り合う程の一生ものの友人が数人出来た、その点はコックリさんに感謝しているが実際に居たのかというとまあ居なかったと言う結論になる。
そんな心霊体験もした事がない奴がどうやってホラー小説を書き上げてるのか気になるだろう、ならば教えよう!!やり方は単純でただただ散歩や旅行で目に留まった土地の情報を集めそこの信仰対象をストーリーに繋げる為に恐ろしい怪物にしていくだけだ、探すのに時間がかかり過ぎるがこの方法が一番確実で面白い内容になる、これで書き上げてる方法は分かっただろう?さてここで問題どうしてネタが尽きてきたと思う?正解は旅費の問題だ、先程言った通りただのしがない小説家なのだ、お金を稼げ無い事もないがいかんせん稼げる量が少ない、これがヒットしなかったらきっと私はおとなしくこの業界から手を引くだろう。
「やっぱり文才を上げながら日記を書くのはいつまで経っても慣れないなぁ〜自分しか見てないのに質問とか書くし…まぁそろそろ着くし気を取り直して最後の土地に行きますか」
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