嫌いな作品の欠点を挙げる行為は、作品を読まなくていい理由を作っているだけ説

 嫌いな作品の欠点を挙げる行為は——。

 自分はこの作品の続きを読まないという意思表示に過ぎないと思えてきた。

 要するに——。

 自分は「この作品の〜という部分が嫌いだ。だから、もう俺は買う気も読む気もない」という意思表示をしているだけに過ぎないと思うんだよな。


 もっと分かりやすく言ってしまえば——。


 作品の欠点を挙げることで、自分が作品を読まなくてもいい理由を作っているだけと思う。

 いや、逆だな。

 自分が作品を読まなくていい理由を、作品の欠点を挙げることで作っている感覚ですね


◇◆◇◆◇◆


 自分が好きな作品を論じるときは、この作品の好きな部分を大量に挙げると思うんです。

 で、嫌いな部分を語ることは殆どしないと思うんですよ。


 でも、自分が嫌いな作品を論じるときは、作品の嫌いな部分を大量に挙げると思うんです。

 で、好きな部分を語ることはせずに、自分が嫌いな部分を語りまくると思うんです。


 んでんで。

 この原因って何なのかなぁ〜と思ったわけですけど……。


 結局な話——。


 自分自身がその作品を嫌いなだけだと思うんですよね。

 少なからず自分自身がその作品に対して、負の感情を持っている。

 で、その負の感情を持ったままに、作品を読み続けている。

 だからこそ、作品に対して、全然面白さを感じることができずに、辛く、苦しい思いをしていると。


 で、その防衛反応として——。


 その作品を読まなくていい理由を探し出していると思うんです。

 周りの人々が納得できる正当な理由を見つけて、こ〜いう理由だから、自分は続きを読まない!! で、実は他の皆もこんなことを思っているんじゃないの? 実はそうでしょ??


 という意思表示をして、自分一人だけが間違った選択をしたくないから、周りさえも巻き込んで、一緒に降りる人間を探しているだけだと思うんだよなぁ〜。


 というか、周りを納得させられる正当な理由が欲しいから、わざわざ嫌いな理由を見つけて、それを周りに誇示しているだけに過ぎないのかもなと思えてきました。


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