第8話残すは後一人
「さぁ、張り切って次の部屋に向かうとしよう!」
「お、おう!」
「わ、ワン!」
俺の言葉にルナとクルルが応えてくれる。戸惑いが見えるのは…気の所為だろう。気の所為という事にしておこう。
「私…あんたが私を犠牲にした事…忘れてないからね?」
「メルよ」
「な、何よ?」
「こんなアホなダンジョン作ったのは?」
「うぇっ!?そ、そりは…あ、あたしだけど…」
元女神様は人差し指同士をツンツンしている。うむ。可愛いな。
「る、ルナもルナよっ!」
おっ…矛先がルナに向かった。
「わ、私ぃ!?」
「最初は戸惑っていたみたいだけど、最後の方なんて…ノリノリだったじゃないのっ!?」
「そ、それは…スイッチが入っちゃったというか…楽しかったというか…」
ルナも自分の人差し指同士をツンツンさせてる。可愛いものだ…。
「楽しくなったじゃないわよっ!?痛いわ熱いわ、こっちは大変な目にあったんだからね!?」
「最後の方はメルも楽しんでたろ?もっと〜〜〜って…」
「んなっ!? それは…その…」
「おっ…次の扉が見えたぞ」
そんな話をしながら道なりに進んでいると次の部屋へと通じる扉が見えてきた。
「今度は勢いよく開けてみようと思う」
「だ、大丈夫なの?」
「勢いよく開けるワン!?」
「大丈夫なんでしょうね?今度は私を犠牲にしないでよっ!?」
不安そうにしている3人。俺は勢いよく扉を開けて――
「くっ!?触手だとっ!?このエルフ族の戦士リア!触手ごときに負けてっ!?あふん♡こ、こらそこに触るなっ!くっ♡ころ―」
――閉めた。
「豊和君!」
「にぃに、何してるワンっ!?」
「ちょっ!?開けて、閉めるって!?」
「いいか…? 何もなかったんだ」
「いや、あったよ!?」
「リアがピンチだったワン!」
「クッ殺エルフになってたわよ!?」
「いや…ほら…恍惚の表情を浮かべてたし」
「そ、それは…そうだけど…」
「別の道はないかな?」
「「「ない!」」」
「…だよな」
そして俺達は触手プレイ部屋へと突入。まあ、早い話…リアを無事助けてダンジョンを出る事に成功したんだ…。
「飛ばすのかっ!?私のサービスシーンだぞっ!?」
「いらないだろ!?」
「貴重な触手プレイを…」
「思い出すだけでも気色悪いわっ!もう少しで俺のケツが危なかったんだぞ!」
そうなのだ。もう少しで掘られるところだったのだ。ルナが助けてくれたから良かったけど…。
「まあ、とにかくみんな無事で良かった」
「流石にぃにワン…締めに入ったワン…」
こら、クルル。余計な事は言わなくていいんだぞ?
「さあ、次の冒険にレッツ!ゴーーー!」
「…お、おう」
「「「……ぉぅ!」」」
***
あとがき
新作の『凌辱系エロゲ世界に転生』を公開していますので是非一読していただけたらと思います!
https://kakuyomu.jp/works/16818093081042365082
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