第5話 遂に壊れたみたい
「ここはこの式を代入して、この解が出てくるよね」
「うぐぁ~!ムズイって、今回の数学の範囲!」
「それ毎回言ってない?今回は割と理解すれば早いよ?」
ということで、今日は家でパジャマパーティー!
なんてすると思ったか、男子校だぞ
いや、する奴もいるけど少数派だ。俺はしないし
今日は
「
「あ、ちょっと待って・・・あ、出来た!よし!ありがとう
「ごめん、
「ちょっと違うね、
本当に毎回
地頭が良い上に暇があれば勉強しているのだから当然ともいえる
そして俺も
何とか成績を高い位置でキープできている
もちろん
「ちょっと休憩しよっか、
「え、いいの?ありがとう」
「あぁ・・・撃沈」
HPバーはもうパラメータを振り切ってマイナスになってる
憐れだ、気持ちは分かるけど
「お菓子これくらいしかないけど大丈夫?」
「え、何それ!美味しそう」
そう言って
ただ、明らかに日本で売ってなさそうなパッケージだ
英語で書かれている、サワーオニオン?らしい
「ぁぁ~英語を俺に見せないでくれ、痙攣起こす」
「何言ってんだ、
「大丈夫?少し休んでて良いよ」
「うん、お言葉に甘えて一回眠るね。お休み」
そう言って
それを横目に俺と
ポテトチップスを1枚掴んで食べる
「え、コレ美味しくない?」
「うん、僕もそう思う。親が好きらしくてネットで買ってるんだって」
味付けが濃いめで美味しい
何気にポテチを食べること自体が久しぶりだったから
いつもに増して美味しく感じる
「そういえばさ、
「うん?なんて来てたの?」
「なんか、『
「
「多分
「そうなんだね!良い事だよ」
そう、それ自体は良い事だ
でもな、タカ
お前分かってるよな?
「でもあいつ、何で俺に送ってきたんだ!煽りだろこれ!」
「あはは、そうだね。僕も好きな人出来たらいいな」
「いや、
「ちょっと、やめてよ~啓介君もかっこいいよ」
えへえへ、そうかなぁ?
褒められると素直に嬉しいな
まさか、これが恋!?
「それにしてもあいつ、許すまじ」
「まあ、
「
天は万物を与えず、という言葉に完全に反比例している人間がそこにいた
というか、人間じゃないな。神だな
あ~それなら納得納得
だって頭が良くてイケメンで運動も結構できて性格も良いなんて、そんな人間がいたら絶望しちゃうからな
「なぁ、
「うお、
そこには悲壮感溢れる表情の
なんか
分かんないけど、元気出せよ
「俺悲しいよ、
「悲しいな、俺にもダメージ来たわ」
「貫通ダメージだおい」
「ついでに僕にもきたよ、それじゃあ勉強再開しようか」
ダメージが来たと言いながら無常にも
目がキマってた
「よし!勉強やろう!なんか数学楽しくなって来た!」
「あ、ほんと?それじゃあこのままサクサクと問題解いていこうね」
「あ、このポテチ食べてもいい?」
「良いよ、
「ありがとう!うわ、サクサク」
「それやりたかっただけでしょ」
本来、
そのやり取りを見ながら俺も勉強を再開する
応用問題になるとだいぶ難しい、
「ねえ、この解法って何?」
「それはね、ここをこうするんだよ」
「あ、なるほど!分かったわありがとう!」
「大丈夫、分かんない所あったらまた聞いてね」
「
「どうしたの
「いや、楽しい」
相変わらず
可哀そうに、男子校で虚しくて遂には壊れたみたいだ
まあ、勉強をしたがっているし良い壊れ方だな
「あはは、この式はこうするのか!」
「あ、違う違う。この問題にはこの公式を当てはめて解いて」
「悟ったのに頭良くならないんだけど」
「頭の悪い発想」
悟ったら頭が良くなるは
流石のお釈迦様も救えないと悟るレベル
まあ、そんなことを言うのも野暮だし
俺も勉強頑張ろう
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