第7話
どうしよう……
シスタン、助けて!
シスタンを再起動してみる。
シスタンがいれば、この場はなんとかなるかもしれない。
再起動完了まで、なんとか時間を稼がなくては……
私はボナパルトに向かって言い放った。
「いい? ボナパルト、あなたはね、機械なの!
あなたは人間じゃないの!
恋愛なんて感情はね、人間のものなの。
機械はね、人間のために作られたの!
その機械が、人間を困らせるって、どういうこと?
あなたは機械として失格よ!
私は宇宙に取り残されて、ホントに困っているんだから!
ボナパルト、あなたなんて大嫌い!」
高度なAIを持つコンピュータ「ボナパルト」は、私に嫌われたことをはっきりと理解した。
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