感想企画案集積所:2
ミストリアンエイジも最終章がスタートし、いよいよ完結というところなのですが――。どうにも私の脳内は、この〝感想企画〟の方へと興味が向いているようです。
こうなってしまうと一旦〝出力〟しなければ、やるべき行為へ取り掛かることができません。したがって感想企画用の文章を下書きしたり、前頁にて述べた〝オプション〟の詳細をまとめる作業を行なっておりました。
そのオプションの内容なのですが、基本的は下記を〝デフォルト〟とし、作者さまに任意で有無や追加をしてもらおうという方針に決定いたしました。
・感想内容:良い部分のみ
・「参加作」を読もうと思った理由:あり
・「文章の読みやすさ」への言及:あり
・ネタバレへの配慮:おまかせ
・「まとめ読み」を希望する範囲:指定なし
・作中の見所や、特に力を入れたエピソード:指定なし
このような感じですね。下の二つは書く必要はないのですが、企画ページへ載せる際に「こういうのもありますよ」とお伝えするために、敢えて加えております。
また、作者さまに選択していただけるオプションは、現状では以下のものを考えております。こちらをコピー&ペーストしたうえでコメント欄へ記載していただければ、そのように対応させていただくといった形ですね。
そして、ここが重要なのですが、たとえオプションを加えていただいたとしても、該当するものがなければ「特になし」とさせていただきます。これは要するに、無理にひねり出したり、無用なツッコミをしてしまうことを避けるための措置ですね。
◆全体的なオプション一覧:
・感想内容:良い部分のみ/忖度なし/辛口
・「参加作」を読もうと思った理由:あり/なし
・「文章の読みやすさ」への言及:あり/なし
・ネタバレへの配慮:おまかせ/ネタバレOK/ネタバレNG
・「まとめ読み」を希望する範囲:指定なし/【 話数 】から【 話数 】まで
・作中の見所や、特に力を入れたエピソード:指定なし/【 エピソード名 】
・考察や推理をした内容の記載:あり/なし
・主人公に対する印象:あり/なし
・任意の登場人物に対する印象:あり【 人物名 】/なし
・「1話あたりの文字数」に対しての感想:あり/なし
・「ルビ、ふりがな」に対しての感想:あり/なし
・「専門用語の数、わかりやすさ」に対する感想:あり/なし
・構成に対する改善点:あり【 具体的な箇所があれば記載 】/なし
・文章に対する改善点:あり【 具体的な箇所があれば記載 】/なし
・設定に対する改善点:あり【 具体的な箇所があれば記載 】/なし
*
◆ポジティブなオプション一覧:
・特に印象に残った場面や台詞
・好きな登場人物(指定なし)
・好きな登場人物(主要人物に限定)
・好きな登場人物(敵役、悪役に限定)
・好きな登場人物(脇役に限定)
・主要人物に昇格してほしい脇役
・好きな名前、印象に残った名前
・好きなスキル、魔法、特殊能力、アイテムなど
・好きな場所、行ってみたいと思った場所
・「良い意味」で気になった点
・「もう一度読みたい」と思ったエピソード
*
◆ネガティブなオプション一覧:
・嫌いなエピソードや嫌いな場面
・嫌いな登場人物(指定なし)
・嫌いな登場人物(主要人物に限定)
・嫌いな登場人物(敵役、悪役に限定)
・嫌いな登場人物(脇役に限定)
・退場してほしいと思った登場人物
・不快だと感じた要素
・「悪い意味」で気になった点(マイルド)
・「悪い意味」で気になった点(辛口)
・「悪い意味」で気になった点(揚げ足取り)
・「二度と読みたくない」と思ったエピソード
*
追加オプションは〝現段階では〟このようなものを予定しております。「細けぇよ」という声が聞こえてきそうですが、そうする意味も必要もあるのだと、カクヨム内にて思い知りましたからね。転ばぬ先の杖ならぬ、折れぬための予防線です。
そして、ここからは各オプションに対する詳細な説明を述べさせていただきます。かなり長くなるとは思いますが、これも必要なことですからね。
*
まず、デフォルトに入っているものに関して――。
>・感想内容:良い部分のみ
これは言わずもがな、トラブルを避けるために「良い感想」や「誉める感想」を基本とする必要があります。いくら企画主である私が「感想企画は読者に対するものです」と訴えたとしても、作者自身も読者の一人であり〝それ〟を真っ先に見る者でもありますからね。作品を名指しのうえで、ネガティブな内容を書くべきではないでしょう。――少なくとも〝商業作品〟を除いては。
>・「参加作」を読もうと思った理由:あり
作品を読んでもらうためには、いくつかの障壁を越える必要がありまして、その第一段階が「作品を目に留めてもらうこと」です。この企画は「幸崎が読もうと思ったもの
>・「文章の読みやすさ」への言及:あり
これは私が「感想を書きやすいから」という理由で加えたものですね。私は試行錯誤を重ねながら、「読みやすい文章とはなにか」を日々考察しております。そのため文章が読みやすいか否かは、真っ先に気になってしまうというわけです。そもそも、文章が読みやすくなければ、どんなに面白い物語も読むことができませんからね。
>・ネタバレへの配慮:おまかせ
これも私が感想を書くうえで、楽をしたいがためのものですね。とはいえ「おまかせ」状態のままでも、「これは伏せた方がいいな」というものにはネタバレを伏せさせていただきます。場合によっては下書き共有も利用する予定です。さすがに〝ミステリ〟の感想において、「真犯人である〇〇が」などと口走ることはありません。
>・「まとめ読み」を希望する範囲:指定なし
私の書き手の経験として「ああっ、なぜ
そこで「この範囲は絶対に〝通し〟で読んでほしい」と希望をしていただければ、その範囲内を〝ぶっ通した〟うえでの感想を記載いたします。――さすがに「十万文字以上を一気に」などは不可能ですので、必ずしも御期待に副えるとは限りません。その点だけは、どうかご容赦ねがいます。なるべく善処はいたしますが。
>・作中の見所や、特に力を入れたエピソード:指定なし
これも書き手の経験として「あれ……? ここは絶対に盛り上がると思ったのに、なんか反応が薄いな……」と、いった機会が何度もありまして。どうにも作者と読者の間で〝盛り上がる場面〟に少なくない乖離があるようなんですよね。
たとえば「長年の伏線が、ついに回収されます!」といった場面などがあれば、予めお伝えしていただければ幸いかなと。私自身も捻くれた性格をしておりますので、そういった場面に気づかなかったり、まったく別の場面で喜んでしまったりもしますからね。それを避けるためにも、オプションに加えていただけると助かります。
*
このような感じですね。基本的に私の書き手としての経験や、様々な批評企画を拝見させたいただいた上での案となります。また、追加の意見や改善点などがあれば、教えていただければ非常に助かります。
*
続きまして、「作者が選択できるオプション」の説明です――。
◆全体的なオプション一覧:
>・感想内容:良い部分のみ/忖度なし/辛口
当たり障りのない感想よりも、率直な意見を聞きたい方へ向けたオプションですね。とはいえ私は、この企画内で〝バトル〟をするつもりはありません。もしも依頼者の方が、そういった傾向をお持ちの方である場合は、ご期待に副えない可能性が高いです。私は様々な企画へ目を通しておりますので、大体の書き手の性質は把握しております。――それ以上は、お察しください。トラブルになるのは御免です。
>・「参加作」を読もうと思った理由:あり/なし
デフォルトでは〝あり〟になっておりますが、聞きたくない場合は〝なし〟にしていただくことが可能です。これ以降のオプションも〝なし〟を選択していただくことで、該当の箇所に関しては一切言及しないようにいたします。
>・「文章の読みやすさ」への言及:あり/なし
これも上記と同様ですね。読みづらかろうが、視点がブレようが、小説の記法を無視していようが、「うるさい! こう書きたいんだから放っておいてくれ!」と考えておられる作者の方は、ぜひとも〝なし〟を選択していただければ幸いです。
作品は作者自身のものですので、作者が「こう書きたい」と言えば〝それ〟が絶対の正解です。ここに私が踏み入る真似はいたしません。
>・ネタバレへの配慮:おまかせ/ネタバレOK/ネタバレNG
私の〝ネタバレ配慮力〟を信用できない場合には、〝ネタバレNG〟を選択していただければ助かります。また、作品によっては「先がわかってるからこそ面白い」といったものも存在します。
たとえば「あるエピソードを境に、スロースタートだった物語が急展開を迎える」といった場合ですね。こうした場合は無理にネタバレに配慮するよりも、「こういう面白い展開があるよ!」と宣伝した方が得策であると思われます。
私自身はネタバレが大好きでして、友人から勧められた作品に触れる際にも「これ、最後どうなるの?」と聞いております。その方が面白いですからね。
>・「まとめ読み」を希望する範囲:指定なし/【 話数 】から【 話数 】まで
これはデフォルトの項にて前述したとおりですね。範囲を指定していただければ、その範囲内を〝ぶっ通しで〟拝読いたします。
>・作中の見所や、特に力を入れたエピソード:指定なし/【 エピソード名 】
これも上記と同様に、具体的なエピソード名を挙げていただく形ですね。
>・考察や推理をした内容の記載:あり/なし
私は考察が大好きですので、常に先の展開や物語の裏側などを〝妄想〟しながら作品を読んでおります。どれくらい考察が好きかというと、たとえば〝自作〟ですらも考察し、それによってストーリーや設定に対する齟齬が無いか、無理な展開になっていないかといった、チェックをする際にも〝考察脳〟を利用しています。
とはいえ書き手によっては「先の展開を予想されたくない」と考える方もおられるのではないかなと。実際にコメントにて考察内容を述べた際、「すでに展開を言い当てられてしまいましたね」との返信をいただくこともありました。もちろん、この方は〝悪い意味〟で言われたのではないことは承知しておりますが、やはり申し訳ないなと思ってしまう気持ちもあり――。そういった面を考慮しての予防線ですね。
>・主人公に対する印象:あり/なし
主人公が「私」である純文学でもない限り、読者が物語を読み進めるうえで、主人公に対する好感度は非常に重い要素となります。主人公が嫌われてしまった時点で〝切られる〟と断言してもよい程です。
私も代表作を執筆する際には「敬語を使わない主人公」ということもあって、彼の好感度を下げないために非常に苦労をいたしました。詳細は別の頁にて述べておりますので、ご興味があればご覧ください。
そうした経験もあり「主人公の態度や言動に問題がないか」、そして「主人公を愛せるか」といった内容に触れられるよう、この項目を加えました。
>・任意の登場人物に対する印象:あり【 人物名 】/なし
これも私の経験上での話なのですが、作者としては〝推し〟であるにもかかわらず、〝読者からの反応が無い〟といった、不遇な登場人物が存在します。
そういったキャラにお心当たりがある場合は、予め人物名を教えていただくことで、該当人物への注意を向けながら読み進めさせていただきます。もちろん感想を投稿する際には、その人物への〝私の評価〟も記載させていただきます。
>・「1話あたりの文字数」に対しての感想:あり/なし
WEBで投稿を続けるうえでの永遠の悩みの一つですね。一般的に言われている数字もバラバラであり、また〝その文字数〟が、必ずしも自作に適しているとも限りません。そこで一般的に言われている文字数に限らず、「この参加作にとって適切だったか否か」についての感想を述べさせていただきます。
あくまでも感想ですので、私の意見が絶対というわけではありません。読者の意見の一つということで。投稿時の目安になることができればよいかなと。
>・「ルビ、ふりがな」に対しての感想:あり/なし
私の作品は「自身が中学生の頃に読んでいたノベルス(今でいうラノベ)」を参考に、現在の中高生にも親しんでいただけるよう、多めに〝ふりがな〟を振っております。かつて私は活字が苦手だったのですが、その理由が「漢字が読めない」というものでした。先に述べました「どんな面白い物語も、読めなければ意味がない」にも通ずる理由ですね。辞書を引いてまで、素人の作品を読みたくはないでしょう。
ですので、私は〝ふりがな〟に関しては、多いに越したことはないと考えております。しかし、私の作品に対してではないのですが、以前に「ルビが多すぎて読みづらい」というコメントを見かけたこともあり、実際のところ「どうなのかな」と思いまして。そこで、この項目を〝あり〟にしていただければ、〝ルビ・ふりがな〟に注意を向けたうえでの拝読を心がけようと考えております。
>・「専門用語の数、わかりやすさ」に対する感想:あり/なし
特にファンタジーに対する大衆的なイメージとして、「専門用語ばかりで意味不明。いちいち覚えていられない」といったものが完全に根付いております。私もファンタジーの書き手として、このイメージには苦労させられまして――。長くなりますので、ここでは割愛いたします。とはいえ、私自身の読者としてのスタンスは、「専門用語を無理に覚える必要はない」といったものです。その詳細に関しては、この〝切れッ端〟でも述べておりますのでご参照ください。
この項目を〝あり〟にしていただけますと、特に「序盤での専門用語の数と理解の難度」に関する感想を書かせていただきます。しかしながら前述のとおり、私の基準は〝ゆるい〟です。その一点のみ、ご留意ねがいます。
>・構成に対する改善点:あり【 具体的な箇所があれば記載 】/なし
先に断らせていただきますが、私はプロではありません。大半の皆さまと同じ〝素人の小説投稿者〟です。作家とも名乗れないような人間です。そこを念頭においたうえで、お聞きいただきたく存じます。
特にファンタジーやSFなど、広義での〝異世界〟を舞台とした物語は、まずは〝作中世界の仕組みや成り立ち、ルールなど〟を読者に示す必要があります。したがって、いわゆる〝テンプレもの〟や〝現代を舞台とした作品〟では説明を省くことができる要素にも、わざわざ説明や定義が必要となってしまいます。
そのせいでWEB小説において最も重要となる〝序盤〟が冗長になった結果、読者に見切られてしまったり、逆に説明を省いたせいで「意味がわからない」と言われてしまうこともあります。慣れた作者ならば物語を進めつつ、巧く説明も織り交ぜてゆけるのですが、特に処女作である場合など、慣れていない段階ではどうしても〝詰め込みすぎ〟になってしまったり〝意味不明〟な状態に陥ってしまいがちです。
やはり作者としては、自身の描いた物語を余すことなく知ってほしいと思うものです。そこで「長編であろうが全部読む」企画であるからこそ、構成の練り直しも可能ではないかと思い至ったというわけですね。
とはいえ、これは非常にリスキーです。いちど出来上がった物語というものは、そう簡単には弄れません。下手に改変した結果、さらなる問題点が出てしまったりもいたします。したがって、たとえ私が指摘した場合であっても決して鵜呑みにはせず、しっかりと自身の作品にとっての最善を見極めていただきたく存じます。
>・文章に対する改善点:あり【 具体的な箇所があれば記載 】/なし
これも上記と同様です。私はカクヨム内にて、素晴らしい恩師に巡りあえたことにより、文章力を飛躍的に向上させることができました。しかしながら未だに〝粗〟が目立ち、マイナスがゼロに近づいた程度と言ってもよい状態です。
私には具体的に文法の間違いを指摘する技術も知識もありませんが、これまでの経験からの〝読みやすさ〟に関する改善点であれば、ほんの少しだけわかります。たとえば、WEB小説といえば「空白行問題」が付き物ですが、私個人の意見として、「何でもかんでも〝空白〟を入れれば良いというものではない」と考えております。
たとえば硬い筆致の物語やミステリ、純文学である場合には、下手に空行を入れるよりも、詰めた方が圧倒的に読みやすいです。もちろん、個人差はあるのでしょうが、私の場合は〝そう〟なんですよね。
しかしながら評者のなかには「WEBに投稿する以上は〝空行〟を入れろ」と、絶対に譲らない人もおられます。そして、そうした意見に囚われた結果、せっかくの〝良さ〟が台無しになってしまった作品もあるんですよね。
ですので、やはり作者自身が「自作にとっては何が一番適しているのか」を、しっかりと見極める必要があると思います。私は踏み込んだ専門的な意見は決して言えませんが、書き手の方が〝それ〟を見極める一助となれれば幸いだと考えております。
>・設定に対する改善点:あり【 具体的な箇所があれば記載 】/なし
これまで私はあまり気にしたことはなかったのですが、時おり「設定がおかしい。設定が矛盾だらけで感情移入できない」といった意見を見かけることがありまして。この項目を加えることにしたというわけですね。
私個人の意見としては、作中世界のルールを示してさえもらえれば、どんな〝ぶっ飛んだ〟ルールであっても、まかり通ると考えております。要は作中世界での〝常識〟や〝あたりまえ〟をしっかりと示すということですね。
おそらく設定にツッコミが入ってしまうのは〝それ〟が無いために、読者が無意識に〝現実の現代の日本のルール〟を適用してしまうためだと思われます。
べつに、作中で簡単に人を殺してもいいんです。〝それ〟が作品内の世界での〝あたりまえ〟であると、しっかりと示していただければ。
そこを省略してしまわれると、たとえ私でも「なんで簡単に人が殺せるんだ! 死んでしまえー!」と叫んでしまいたくなるわけですね。私の好きな名台詞です。
今回の例は極端なものでしたが、それ以外にも細かな設定への意見や改善点、または「読者である幸崎が、この設定をどこまで正確に把握しているか」などを計る、ひとつの指標としても使っていただければ幸いです。
*
さて、以上が全体的なオプションの詳細でございましたが――。すでに文字数が7000字を越えておりますので、残りの〝ポジティブなオプション〟と〝ネガティブなオプション〟の解説は、次回にまわしたいと思います。
この二つの項目に関しては、まだまだ練り上げや追加が必要であると考えておりますので、なにかご意見などがあれば、教えていただければ幸いです。
それでは長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
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