読書断念1:いきなりのエログロ描写
私が読み進めるのを断念した話、第1弾です。
もう、タイトルの通りなんですけどね。
私はとにかく性暴力描写が苦手でして。「これだけは踏むまい」と、読む前にレイティングとタグとレビュー、あとはダーク系の作品の場合はコメント欄を事前に確認させて頂いているのですが――見事に踏んでしまったんですよね。
それもかなり詳細に、生々しく行為内容が描かれておりまして。
なぜそうするのか、どう利用するのか、といったことも語られており、世界観の一部としてしっかりと組み込まれていたんですよね。
私は世界観にどっぷり浸かりながら読み進めていただけに、ダメージが大きかったです。この作品を読ませて頂いたのは去年の7月なのですが、未だにトラウマです。
ここまで引きずっているのならば「トラウマ」と評して問題ないかと思われます。
因みに、男女共に犠牲になっておりました。男性の方が、より悲惨かもしれませんね。切り取られますので。グロというよりゴアですね。
この作品なんですが、前半部分は本当に素晴らしかったんですよ。
もちろん、こうした描写に抵抗がない方ならば、後半部分も素晴らしいのでしょう。
描写の緻密さ、世界観の広がり、文章の美しさ、キャラクタの魅力――どれを取っても素晴らしかったですからね。
★は1桁でコメントはありませんでしたが、まさに隠れた名作を発見した喜びに包まれながら拝読しておりました。
レイティングは、〝性描写あり〟のみが付いておりまして、表紙にも陰鬱さを匂わせる単語はありませんでしたね。
最初は学園モノからスタートしましたので、性描写は恋愛関係の純愛のみだと思っていました。少女の主人公が学園で王子様と出会い、親友にも恵まれ、順風満帆な学園生活を謳歌する。途中、何度か虐めに遭いそうな雰囲気にもなるのですが、親友の家がかなりの権力者らしく、その加護もあって主人公は難を逃れ続けるんですよね。
時々、主人公の着替えや入浴シーンなどもあり「性描写はこれのことか」と完全に安心しきっておりました。
ところが、ある場面で急に戦場の場面に切り替わり、前触れもなく凄惨な蹂躙と陵辱の様子が描かれるんですよ。その現場に主人公らの姿はありませんでしたので、完全に描かれる場面だけが飛んだ状態ですね。
感覚的には〝マブラヴ オルタネイティヴ〟に近いですが、こちらは日常とは無関係の戦場の場面がいきなり描かれますからね。相手も怪異ではなく人類同士の、まさに戦争といった感じの生々しさが描かれておりました。それはもう、圧巻の描写力でしたね。
物語が素晴らしかっただけに、あの続きがどうなったのかは気になるところです。
それだけに、読み進めることができないのが残念ですね。
私はこの作品を深夜に夢中で一気読みしておりましたので、もろに精神にダメージを負ってしまいました。拝読したのは1年以上前だというのに、未だに詳細に内容が記憶にこびり付いておりますからね。
ただ、何度も申し上げておりますように、それだけ素晴らしい文章力によって執筆された名作であることは間違いのない事実です。
とはいえ、正確に申しますと「記憶が蘇った」というのが適切ですね。
実はある自主企画に参加しようとした際、なんとなく興味を惹かれたタイトルを開いてみたところ、まさにこちらの作品だったという。
以前に拝読した時とはタイトルと作者様の名前が変わっておりましたので気がつきませんでした。目次に既読を示す青丸が付いていたため、そこで記憶が蘇りましたね。
表紙を開いた瞬間に、すべての内容を思い出す。
それだけ「濃い」内容の作品でした。
せめて「残酷描写あり」のレイティングも付けて頂きたかったところですね。
現在はどうなっているのか、もう怖くて確認しにいくことが出来ません。
冗談抜きにトラウマとなっておりまして、こうして文字に起こすことで少しでも軽減したいという理由もあるんですよね。
むしろ、「性描写あり」の内容をもっと細分化して頂きたく思います。
これが付いていると恐ろしくて読めない作品も多くありますので、知らずに名作を逃している可能性も高いですからね。
これ以上話しますと本筋からズレてしまいますので、この辺りで終わりにします。
このような感じで、私が拝読を断念した名作でございました。
あくまでも好みの問題ですので、合うかたには文句なしの名作だと思います。
もしも該当作を見つけられましたら、ぜひ御一読を。
因みに、コメントを頂いても正解か不正解かはお答え致しませんので、どうかお許し願います。
今回は以上となります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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