英雄の契約
私達は意気揚々とSSSランクダンジョンに入って行く。日本全国のSSランクダンジョンを攻略した私達には道中に出てくるSSランクモンスターなんて簡単に屠れるようになっていた。そしてそのまま私達は最奥にいるボスに挑んだ。
結果は散々だった。これまでに戦ったどのモンスターよりも強かった。私達の一斉攻撃を上回る一撃カウンターをまともにくらい私以外のパーティメンバーが気絶した。
かく言う私もその一撃でほぼ気絶しかけの状態にになってしまった。
私は気絶した仲間を抱えてボス部屋から逃げ出した。道中にまた湧いていたモンスターを蹴り殺しながらひたすら逃げた。一刻も早く離れたかった。それぐらい強かった。
そしてダンジョンの外に出た時に私も崩れ落ちた。
次に目を覚ました時私は病室にいた。私は負けた。悔しかったし死ぬのが怖かった。その事で頭がいっぱいになっていた。そんな時私しかいない空間に声が響いた。
『そこのお姉さん。強くなりたいかい?』
「だ、誰だ!」
『そんな事はどうでも良いじゃないか。それよりも私はお姉さんの願いを叶える事ができるよ。何か願いたい事はないかい?』
「…私は名声が欲しい!その為に強くなりたい!だから私に力を与えてくれ!」
『良いよ。お姉さんに明日には最高の力を与えるね。その代わりにお姉さんの一番大切な人の命を貰うね。じゃあね。良い冒険者ライフを。』
その言葉を最後に私の意識は落ちた。
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