第59話 タオル買えたそして教会へ
ギルドから出たがどこに行こうか、何をするか考える、外に行きたい気もするが朝にタオルが無かったことを思いだし昨日行った道具屋に行くことにする。
昨日行ったばかりだから道にも迷わずスムーズに着けた、店に入り布が置いてある所に行きタオルっぽい物やハンカチを手に持ち他にも何か無いか探したが欲しいものは沢山あるが今すぐ必要なものは無かった、お金もまだまだ少ないからね。
お金を払い店を出た。
次は教会に向かうとする、生活魔法を覚えたいし、転生させてくれた事、色々な力をくれた事のお礼も言いたいし、お金と持ち物欲しかったと愚痴みたいなことも言いたいしね。
愚痴は言わない方がいいかもだけどまぁー着いてから考えるか。
教会は大通りに面してはいるがかなり町の端の方に有ったかなり大きな立派な建物だこの世界でも教会は宗教は力を持っているのだろう。
奥には別の建物もある記憶によると孤児院や治療院も併設してることが多いらしい。
まぁ~今回用があるのは教会なのでそこに向かって行く。
扉は開いているのでそのまま中に入っていくと玄関フロアーがありその奥に礼拝堂があるみたいだ、結構人が居るシスターや神官の他にも信者らしき人達だ、神官達は何か仕事してるのか色々動き回っている、信者達は各々祈ったりしている。
俺が少しぼーっとしてるとシスターらしき女性が声をかけてきてくれた。
「何かお困りですか?」
「あっ、教会初めて来るので戸惑ってしまったのです」
「えっ!初めてですか?5才の時に神へのお祈りと感謝をしなかったのですか?」
優しそうだった笑顔が急に険しいものになっていった。
ヤバイ何か言い訳しないと!
「えーと、他国の田舎の小さな村の出身なので、教会近くになかったかなぁー」
「5才の神への祈りはどの国でも有りますし、田舎の村でも近くの町へ行っておこなうはずです。何か隠していませんか?」
「いや、隠してると言うかここには生活魔法を覚えに来ただけだのでそこはスルーしていただけると助かるのですが」
「ここは信仰心を持つのならどなたにも開放しているので本当は何も言わずにいたいのですが5才の祈りはこの世界の根幹の1つなのです、それが成されていないのは本当に大変なことなのです、貴方に悪気がないのなら村に問題があることになります」
あーっ、少し嘘ついたら大事になってきた神様助けてぇー!
「待ちたまえ、その御仁に失礼なまねはしてはならぬ」
どこからか慌てた様子な神官服?を着た初老の男が走ってきてシスターにそう告げる。
「司祭様どういう事ですか?失礼と言いますが宗教の根幹に関わる大事なことです、明確なお答えがなければ従えません」
「うむむ、確かにそうだかこの件は何も考えるな何も知ろうとするなこれは神のご意志だ」
「神のご意志!それは神託が有ったと言うことですか?」
「そうだがこれは他言無用ですよ、教会の上の者には私から連絡しておきます」
「えーと、ご神託って何ですか?」
「あっ、失礼しました私はここを預かる司祭のバルナスです。貴方様のお名前をうかがっても宜しいですか」
「貴方様と言うほど大した者では無いけど、ヴォードオウガと言います」
「オウガ様、説明いたします、先程神から私にご神託、すなわち神からの地上に居るものへのお言葉の事です、そしてご神託はかなり珍しく大変名誉なことであり、大変なことでもあるのです」
「これまでに有ったご神託は大地震などの災害が来るときとか魔物の大進行等どれも人類や世界の脅威となることがほとんどなのです。それが今回は貴方について余計なことは考えず便宜を図れとの事でそしてそれを全ての教会に伝えろとの事でして」
あーっ!神様なにしてるんですかそんな大事にして、いやでも俺が助けてと言ったからかも。
なら仕方ないのかも。
これで多分なにもかもうまくいくとおもう。
さっさと生活魔法貰って帰ろうと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます