第54話 他の転生者ばなし パウル アレンの場合
俺はパウル アレンと言う、世界レスリングの王者と呼ばれている、スーパーヘビー級で負けなしだ、オリンピックでも4回連続金を取った、歴史上初だレスリング界には敵無しと言えるだろう。
四回目の金を取った後ぐらいにテレビと格闘団体の合同イベントとして俺と今回のオリンピックでレスリング、ボクシング、空手、テコンドーで金メダルを取った飛鳥あすか 烈王れおの異種格闘技戦を企画してきたのだ。
俺の4回連続メダルと奴の4種目メダルが世界で大盛り上がりしたのでそれに便乗してのことだが、俺としても前から興味が有ったし即OKを出した、向こうも承諾してきたので年末にやることになった。
結果を言うと負けた、寝技に持ち込んだり、投げを放てばこちらがかなり有利だったが奴の打撃が少しづつ俺の体力を削り最終的には頭に蹴りの良いのを喰らって気を失って負けた。
ほんの数分だったが、気がついた時には奴が勝ち名乗りをあげていた。
視聴率もよかったし、会場にもかなりの人が居たし、後日もこの話題で持ちきりだったため奴は超売れっ子になり世間では人類最強の男と呼ぶようになっていった。
そして意外だが負けた、俺にも仕事が増えていった、俺の事をばかにするものはほとんどいなく凄い試合だったと誉めるものがほとんどだった。
分からんではない、負けた俺でも今までに無い良い試合だったと思うし、すごく楽しかった、負けたのは非情に悔しいが、武者修行として牛と闘ったときよりもだ。
だがレスリングとしては負けては居ないと思っている、これからどうしようか迷う、このままレスリングを鍛える、それとも他の種目にも手を出す特に打撃系を学ぶという手もある。
どちらにしてももう一度奴とやる気ではいる。
負けっぱなしでは許せない。
それから、考えられる限りのトレーニングをしていった、悩んだ末今まで通りの訓練に打撃の訓練を入れていった、かなりしんどかったが確実に強くなっていることに自信を取り戻しつつあった。
再度奴とやりあう機会がめぐってきた、勝つにしても負けるにしても悔いは残さないと思っていたのに普通に死んだ。
自身の事だか普通に笑える
その為か神様のミスと言われても特に怒りはわかなかった、もちろん今世でのリベンジはできなかったが来世、向こうでやりあえると分かったからだ。
そう奴も今回の事で死んで向こうに行くらしい、本当に笑える。
こんなことがあるなんてな。
ヤル気満々の俺に神様は色々と力をくれた、他の者も皆貰ったみたいだから俺も戴いておいた。
向こうにはやつ以外にも強い魔物や人が沢山いるらしい今から楽しみだ。
向こうでは武器の扱いも覚えるとしようかな、本当に楽しみだ。
これからの事を考えて笑っていたら神様、武神様にもう行けと言われ飛ばされた。
お礼を言う間も無かった。
まぁー向こうで活躍することがお礼としよう。
その武神様は凄まじい闘気を放っている方だった事を言っておこう。
◇◇◇◇◇
くくく、今回が初めて向こうに人を送ることになった時はどうなることかと思ったが今の奴を含め面白い人間が多い、高みに登ってくるものが居るかもしれん、奴じゃないが楽しみだ。
(武神)
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