第一話 なんでついてくるんだ?
まずは休み時間!
キーンコーンカーンコーン
よっしゃ!今のとこ座ってる!!
座って...あれ、居ない!?
あぁ!?もう教室出ようとしてる!?はっや!?新幹線かよ!?
追跡だあ!!!
ここは異世界!!転生する前までは地球だったけどね...だから追跡も容易に出来るのである!!!
追跡魔法を無詠唱!!これは何度も色んな人を追跡するためだけに身に着けたのだッ!!!
...あれ!?見えない!?じゃあ肉眼と鼻だけで追跡していこうっ!!!
【男子SIDE】
今魔法が来たな...後方20mに人を発見。僕を追跡しているみたいだ。
...あの形は...隣の天野って人?
確か猫と天使のハーフって自己紹介で言ってたな。ついでに誰かの家を特定したり何が好きかとか皆の個人情報に興味がある人だって噂だ...
この僕は影が薄いから的にされないと思ったが、流石に隣でしかもいつの間にか居ないみたいに錯覚させてたからちょっと考え始めて不思議に思ったんだろう。
悪いが、振り切らせてもらうよ...
【猫空SIDE】
なんども振り切ろうとしてくるわねぇ!!!だけど私は猫と天使のハーフ!!猫の力を使えば追跡も肉眼と鼻だけで出来るのだよ!!
はっはっはははは!!!バカねぇ!!!ちょっと焦ってるんじゃなぁい!?
また曲がったね...やっぱ同じとこぐるぐる回って別の方向に行くってのを繰り返してるけど鼻でわかっちゃうのよ!!
...あ...やべ。
「あの...僕を追跡しないでくれますか?」
やべぇえええええええ...バレてるのはわかったけど角で待ち伏せされてたああああ...(´;ω;`)
「ごめんなさい...(´;ω;`)」
ちなみにこれ嘘泣き☆大体の男子はこれで落ちるのだ☆
「嘘泣きってことバレバレですよ。」
「バレてたああああああああああ!?」
「顔でわかっちゃいますよ...」
この子何者なのぉ!?めっちゃ気になる!!!
...ということで放課後追跡です!!!
もう堂々と追跡したる!!!天使の羽使えばいいやろ!!!
今まで使ったことはネコを助けるだけだったけど、こればかりはね!!
あれ、あの子こっち見て...ん!?あの子森に入っていった!?
しかもあそこ土の中を潜ってるサメが居るってとこ...なんでそんなとこに放課後行ってるの?罠?いやいや絶対死ぬでしょ!?内蔵とか頭とか引きちぎられて終わりだよ!!!???
でも興味がある。なんでここまで来たのか...それに追跡してるのがバレてるし精神的には高校生の年齢16+三年生の年齢9でとっくに25歳の私が引き下がるのは大人げないからね!!!
よし...いくよぉ!!!
「...暗いなぁ...」
流石に森の中は飛べないから天使の羽は仕舞っているよ〜
あそこらへんにあの子いるね!!
そういえば名前聞いてなかったなぁ...名前思い出せない...なんで?
高校生だから結構記憶力あるし同じクラスの人なら全員覚えてると思ってたのに...
ザザザザザ
ギャアアアアアアアアア!!!
「なんの音――――」
土で出来た巨大なサメが口を開けてこちらに迫ってきていた。
こ、このままじゃ食べられる...早く逃げないと...ッ
あ、あれ、動けない...!?
動いてっ...動いて...私の足...っ!!!
「いやだ...いやだ...いやだいやだ...っ!!!」
死んじゃう...まだ...目標すら達成してないのに...
...いや、私があの子を追跡しようとしたのが悪かった。
...死ぬなぁ〜...諦めてもう死んじゃお...
【星術:スターレイン】
ギャアアアアアアアアア!!!
え、星の雨!?それにこの声って...
「こんにちは、天野さん。やっぱり僕を追跡していたんだね...やめてほしかったからここに来たんだけども...」
なんで...?
「不思議そうな顔だね。でもまぁ、これでわかっただろ...僕についていくと危険だって。だから追跡はやめてほしいな...
じゃ、僕は行くね。」
トコトコと森の奥へ行くあの子...見えなくなっちゃった...
「だから追跡はやめてほしいな...」って言われると...
「...追跡したいんだああああああああああああ!!!」
私は高校一年生だしまだわかるけどあの子のミステリアスっぽい部分を覗き込んでみたいんだ!!!
名前も知らないしね!!
さぁ!!!いってみよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
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