悲喜もごもご

モーニングルーティンの抜け漏れ

毎朝7時に起き、シャワーを浴び、歯を磨き、そこで下着を付け、コーヒー牛乳（カフェラテではない）を飲み、化粧をして、髪を乾かし、7時50分には家を出る。

平日のモーニングルーティンだ。

下着は同じものを数組持っているだけなので、気分によって選ぶなんてことはしないし、洋服の数もそれほどもっていないので、選ぶ事に時間がかかることはない。洗濯が終わっている順番で着るだけだ。

髪だってボブを乾かすだけなので、ザクザクっとタオルで拭いて、ぶぉーっと風を少々当てれば乾く。

化粧をすると言っても、下地とファンデーションを塗り、眉毛をかくだけ。

平日はそれでオールダン。日中の化粧直しもしない。

どうせ、だれも私のことなど見てもいないはずだから。気にすることはなにもない。

自分でだって、まったく気にしていないのだから。　

そんな私が、今朝の通勤電車でハタと気づいた。

化粧してない。って。

え？なんで？どうして？

どうしやって、化粧をせずにルーティンを終わらせたの？

まったくもって、謎である。記憶がない。

とは言え、誰も気づかないだろう。

社員は100名以上いる会社だか、出社するのは5人もいない。

私以外は全員男性だし、私の事など事務のおばちゃんだと目の隅に認識しているだけだもの。

気にしないことにして、いつも通りに出社した。

最初に顔を合わせた同僚に、「あ。今日、まゆげないっすね！」って言われた。