第36話
さてと。
仕事から帰りご飯も食べて風呂にも入った。
「今日はどうしようかな……」
3日に1度ログインするように言われているけれど、いつ急にログインできなくなるか分からない。
残業が突然続くとか……。
となると、入れる時には入っておいた方がいいよね。
というわけで。スーツとゴーグル付けてコックピットへ。
「ステータスオープン」
もう慣れたものよ。
ふふーん。……っていうのは嘘です。
ログインボタンとログアウトボタン以外よくわかりません……。
『スターマイン起きた~!』
目の前には雪ちゃんたちの嬉しそうな顔。
「みんな元気だった?」
『うむ、元気じゃ』
『あの後、狩りをしたのよ。マインも食べる?』
ドーンと、お肉が……お肉がある。山盛りだ。
あれ?
お肉……切り身だ。魔物の亡骸がどんっと積まれているわけじゃない。
なんでだろう?
首を傾げる。
そう言えばゲームとかだと、ドロップ品って肉とかパンとか食べられる状態のものが出てくるんだよね?
それと一緒なのかな?
不思議だね。このダンジョン。
「えーっと、私は……食べられないから」
ダンジョロイドって食事はできないんだよね?
『たべないの?マインちゃんのために、いっぱい、がんばったのに』
「私のため?」
『おはなの、かんむりのおれい……』
ああそうだったのか。
何ていい子たち何だろう。
「えっと……」
どうしようかな。
ダンジョロイドは何も食べられないというのはどう説明すればいいんだろうか。
お礼に私のためにとってくれたお肉……うーん。
お肉?
「あ、そうだ!じゃあ、えっと、バーベキューをするのに使ってもいい?」
『バーベキューとはなんじゃ?』
こてりと、月ちゃんが黒い頭を傾げると、耳がふいっと揺れる。
うーん、かわいいなぁ、もう!
「えっとね、キャンプとかでする料理」
『きゃんぷってなぁに?』
『料理!聞いたことがあるわ!人間が食べるときにする準備よね!』
『ふむ、妾も興味がある』
みんな興味があるみたい。
「じゃあ、食べられないけど、バーベキューをするのを見せるね!私もバーベキューするの楽しいからお肉使わせてもらってもいい?」
塩田君の話ではキャンプ配信も人気があると言っていたし。
勇樹のために、視聴者を減らさないようにしないと!
雪ちゃんが真ん丸くりくりお目々をキラキラと輝かせる。
『あのね、ゆきちゃん、おてつだいしゅる』
「ありがとう」
『私も手伝うわよ。何をすればいいの?』
……犬にしてもらえる手伝いって何だろう?
お肉をとってきてくれただけで十分だよと言えば十分なんだけど。
「あ、場所……」
今は、3階に下りたばかりで、石造りの部屋みたいなところにいる。洞窟と部屋の間くらいの……。
雪月花の家なのかな?
キャンプというならば……。
「まずは外に出て、空の下に行きたいかな、案内してもらえる?」
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