完璧にお嬢様を褒めたら、褒められたことがないみたいで

激 辛

第1話

「委員長っていつも満点で凄いですよね」


「えっ?」


「えっ?」


今でも、忘れない。凄いと、褒めただけなのに、もっと凄い表情が見れとるとは、


「そ、そんなことないですよ!!満点なんて、とって当たり前ですから、そんなそんなこと」


なんか、めちゃくちゃ顔が崩壊している。真っ赤だし、


「いや、本当に全然すごくないですよね。全然ねぇ、ねぇ」


キラキラした目でもっと欲しそうな目で見て来る。


「いや、本当に凄いと思いますよ」


「そうなのかなぁ!!」


声でか!!


「・・・うん。」


「いやでも、とって当たり前ですよ。満点くらい」


「いやでも、俺は満点じゃないですし、それに俺も別に低いわけじゃ」


「いやそうですね。優さんも凄いと思います!!」


自分で凄いの認めたやん


「でも、私はそのぉ、そぉ」

もぞもぞ、してるもぞもぞしてる。もっと褒めて欲しそうにしてる。


「本当に凄いと思います」


「ですか!??そうですか??そうなんですか?私って凄いですか!」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る