逃亡者
隠れ家を捨て、行け!
と、
彼は言った。
今だ!
の 合図に従って、家を出た。
前を見ろ!
振り返るな!
きつく 言いつけられて来た。
立ち止まり、
目にしたのは、
幻か?
雨のように
降り注いだ 光
うねうねと
生きているかのように
虹色の カーテンは
ボク達を足留めし、……
それを
オーロラ というのだと 知ったのは、
格子窓の内側に連れて行かれてからのことだ。
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