逃亡者

隠れ家を捨て、行け!

と、

彼は言った。


今だ!

の 合図に従って、家を出た。



前を見ろ!

振り返るな!


きつく 言いつけられて来た。


立ち止まり、

目にしたのは、

幻か?






雨のように

降り注いだ 光


うねうねと


生きているかのように


虹色の カーテンは






ボク達を足留めし、……










それを

オーロラ というのだと 知ったのは、

格子窓の内側に連れて行かれてからのことだ。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る