第11話

妹視点


クラスは時々、私を見て不気味に笑う。


そして、初めて感じる孤独。


誰も味方がいない。今でも何かされるかも知れない恐怖、


ずっと気を張っていて、辛い。


早く、昼休みになって欲しい。


「痛っ」


今、シャー芯で刺された。


「辞めて」


「・・・」


その子は何も言わない。反応しない。


完全に自分は何も悪くないと思ってる。


私だって、今シャー芯を確実に私に刺したあなたと違って私は何もしてないよ。


そして、また刺される。


でも何を言っても意味ないし、助けなんてない。


お兄ちゃんと会える昼休みを待つしか私には希望がない。


ーーー


そして、昼休みになった。


クラスメイト達は私を囲んできた。


何?何なの??


怖いよ、抜けられないよ。助けてお兄ちゃん

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