第4話

 思わず、部屋に連れて来てしまった。


 「あ、あの・・・その」


やばい、お兄ちゃんには申し訳ないけど、可愛い。


 「膝に座って」


「え、」


「いいから」


「は、はい」


 そして、抱きしめる。小さいから抱き心地がいいし


 「・・・」


 お兄ちゃん、いや優くんも恥ずかしそうにして可愛いし


 「ねぇ、優くん」


「な・・・なんですか?」


「・・・」


話すことが思いつかない。


「いやぁ、その・・・優くんって好きな人とかいるの?」


思わず聞いてしまった。


そして、思わず自分から聞いたのにすごく不安になる。


「い、いえいないです」


安心した。すごく安心した。だけど、


「本当に??」


「い、」


わかってからこそ、今度また聞きたくなる。


「本当のに?」


「・・・います」


「はぁ?」

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