第2話

 【お兄ちゃんの馬鹿!!消えちゃえばいいのに!!】


そういえば、昨日・・・お兄ちゃんにおやつを買ってくれるを断ってそう言っちゃたけど、


 まさか、そんな


 「お母さん?」


「ねぇ、優。あんた今小学何年だっけ?」


「え、3年生だけど」


「小3!!」


小3・・・って、私が妹になった時は中2だから、それより前


 「アルバム、アルバムあった」


 「見せて」


写真を見ると、確かにそっくりだ。


「ねぇ、優つい運動会であったことって何か覚えてる?」


「えっと、運動会のリレーで転んだこととか?」


「そう、あってる!!」


「そうなの?」


「そうよ、優は忘れてるけど。やっぱり間違いない。ねぇどうしよう。春、どうしよう」


「わからないよ。私も・・・こんなの誰にも相談できないし」


 それに、もしこのままなら、私の知っているお兄ちゃんはどうなるの?

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