ツンデレの私は兄に冷たかった。だが急に兄には小さくなり次々と辛い過去が明かされてしまう。

少し復活したエアコン

第1話

 私には憧れの義兄がいた。


 義兄は優しくて、どんなに私がツンデレでも嫌うこともなく私のことを大切にしてくれた。


 

 ある時、私はお兄ちゃんに起こしに行こうと思った。


 だか、部屋の中にはお兄ちゃんの様子はなく


 「・・・珍しいわね、あの駄兄が起きてるなんて」


 そして、布団がモゾモゾしている。


 「やっぱり起きてないんじゃん・・・ほら!早く起き!!・・・ろ?」


「・・・嫌だ!!まだねて・・・てててて、」


そこには私の知らない男の子がいて、


 「お、おお、お姉ちゃんだれ?」


「いや、それはこっちのセリフ」


というか、なに?どうしてよく見たらお兄ちゃんに似てる??そんな嘘??まさか


「あ、あ、ああなた」


「ママー」


そして、お兄ちゃんは私を避けて怯えながら部屋を出た。


 「そ、そんなお兄ちゃんに隠し子なんて」


私がビビっていると、下から義母さんの悲鳴がした。


 「お母さんーー!だい」


「う、う、う、う、」

 お義母さんもビビっている。そりゃ知らない間に


 「ママ?」


「お母さん、大丈夫??それよりこの子って」


「・・・わからない」


「え??」


「そんな訳がない。この子、優の息子とか隠し子とかじゃない」


「俺の息子?」


 「小さい頃の優そのものよ!!」



「えーーー!!」


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