第2話



弟は、俺にすぐについて来るような奴だった。


友達と一緒に遊びに行くならついて行きたい、とだだをこね。


俺が休みの日とか、暇な時間を見つけると、すぐに遊ぼうようと言って来る、俺にとってめんどくさく、鬱陶しいけど大切な弟でもあった。


だけど、今は


ずっと俺から顔を晒して、下を向いてる。


それによく見ると、


俺は殺意が湧いた。母親に、殺意が


母しか居ない。優にこんなことする奴は、母しか

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