薄衣の恋

縁-enishi-

第1話 遥陽side

ヒナタは出会った頃からヒナタだった。

その名のもとに太陽みたいにずっと笑ってる。

「はる!」何がそんなに楽しいのか。

いつも俺の名前を呼ぶ時は笑ってる。

ヒナタは天パで毛質も柔らかく、風がなびくとヒナタの笑顔がいつもこっちを見てくれる。

理由なんてないんだ。

ただ、純粋に笑顔で俺の名前を呼んでくれるヒナタが好きなんだ。

そしてそれはいつしか恋なんだと気付く。

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