ハーフエルフは未亡人♡ エッチシーンカット版

「本当にわたしで良かったのか? 里には生娘のハーフエルフもいたんだぞ」

「迷惑だった?」


 ハーフエルフの里アプリコッビーにある唯一の宿、杏子あんずの森邸のダブルの部屋でバスローブ姿の当摩とジェシカが向い合っていた。

 杏子の香水の良い匂いにふくよかな乳房、睫毛まつげが長くてパッチリした瞳。スレンダーな体型なのだが、要所要所についた肉が妖艶ようえんな美しさを醸し出していた。

 ピンと尖ったハーフエルフの耳が今は少し赤い。


「わたしには武者修行中の娘がいる。かつてわたしの伴侶だった人間との間にできた娘だ」

「その伴侶の人は?」

「わたしは百歳を超える年齢だ。人間とは生きる時間の長さが違う。その伴侶のことは今でも愛していると思っている」

「そっ……それなのにOKしてくれたんですか?」


 耳にかかる髪の毛をそっとかきあげ、まっすぐ当摩を見つめながらジェシカは言った。

「いつまでも過去に囚われていてはいけない。あの人は逝く間際、幸せになってくれといった。だからわたしはまだ人を愛せる」

「そっ……その……よろしくお願いします」

「ああ……」


 そのまま自然に二人はキスをしていた。


 …………

 ……


 二人は濃密なエッチをした、それはとても気持ち良くって、そしてジェシカはまだまだ女盛りだった。

 それを見た当摩は恋をしないと「もったいない」と言った。


「もったいない……か、戦士当摩。良かったらまたわたしの相手をしてくれ」

「ええ、もちろんです。そしてジェシカさんも、いい恋をしてください」

「ふふっ……そうだな」


 明日になれば当摩はアプリコッビーを出て、首都グレイルに戻る。

 色んな女の子と一夜限りの恋愛を続けてきたが、やっぱり最後には神奈のところへ戻るんだ。


 Sランクの冒険者になれば、神奈と聖婚をする。

(そしたら……どうなるんだろう?)


 ブラッディ・マリーと戦って、聖杯を手に入れて神奈と世界征服をするのか……思えば今までの日常とだいぶ離れたところに来てしまった。


「よし……ジェシカさんのアソコのチューニングは終わりです。身体をもてあましたら使ってくださいよ」

「ああ……ありがとう」

「じゃあ……僕は寝ます」

「ああ……良い夢を見るんだぞ」

(色々あったから疲れたな……眠い)

 そのまま当摩は眠りについた。

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