搾精、牛のごとく♡ エッチシーンカット版

「あちゃぁ……当摩君のジョブは村人かぁ……こりゃ苦労するわよ」

 当摩を見る梨花の目は可哀かわいそうな人に向けられるものだった。

 放課後の部室、今日のお茶請けは饅頭まんじゅう茶は渋めの緑茶だ。オカ研メンバー四人でテーブルを囲っている。


「わたしはしばらく当摩のレベル上げに付き合うわ」

「加賀谷君あたりが難癖なんくせをつけてきそうだよね~」

「むっ」


 加賀谷清かがやきよしはクラスのイケメン男子だ。剣道部に所属していて、異世界でも剣が強いらしい。

 実は当摩は加賀谷のことが大嫌いであった。というのも加賀谷は当摩の古巣、マンガ研究会の寺島君というオタクの男の子をいじめていたからだ。


「彼はオカ研ではない、つまりブラックマジシャンズのメンバーではないわ」

「俺も魔術は使えないけど」

「それでも当摩、あなたはわたしが選んだメンバーよ」

「う、うん……」


 その後しばらく雑談がてら、今後の方針を話し合い、部活は終了となった。


「当摩、あなたはしばらく残りなさい」

「えっ! いいけど……」

 神奈の様子が少しおかしい……ような気もするが。


「そんじゃ、あたしたちは当摩君の装備用の資金を集めるよ。Aクラスモンスターの魔石、がっつり集めとくから」

 梨花が手を振りながら去っていく。

「それでは……また明日」

 京史は神奈に軽く会釈えしゃくをして部室を去った。


「さて、そろそろいいわね。実は当摩にお願いしたいことがあるの」

「うん、何かな?」

「魔法薬の材料を搾らせてもらいたいの」

「搾るって……?」

「ぶっちゃけ精液ね」

「えっ! ええっ!」

 当摩は思わず赤面してしまった。


「そっ……それはどうやって?」

「安心して任せなさい。牛のは搾った経験があるわ」

「う……牛って」

 心臓バクバク、上手く呼吸もできない。


「これを使うわ」

 神奈はそういうと、きりの箱を取り出した。開けば中にはオナニーホールが入っていた。

「これは……名器の〇格……」

「ええ、高級品よ。ローションも安心のペ〇」

 神奈は妖しげな笑みを浮かべる。

(うう……本気なのかな?)


 …………

 ……

 そして、当摩はオナニーホールで搾られた。神奈はファーストキスを捧げてくれたが、当摩の童貞卒業は見送られた。


「うわ~んっ! 本当に牛みたいに搾られた。女の子と初めてエッチなことしたのに、こんなのないよ」

「うるさいわね。時期が来たら、わたしの身体で性魔術をするから、その時ちゃんと処女の身体で相手してあげるわよ」

「ほっ! ホント⁉」

「ホントだけど、村人を卒業して、それなりのジョブになってからよ」

「俺がんばるよっ!」

 当摩はぐっと拳を握り、高く突きあげた。

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