人に聞く「本格ファンタジーとは」 作例と想いを訪ねて

三屋城衣智子

第1話 広がりを求める私の起点心理、そして語り部の方々

 本格ファンタジー

 この単語が使われる、とみにウェブ上ではいつでもこの定義についてのけんけんがくがくが行われてきたようです。

 なぜなんだろう?

 不思議に思った私は、本格ファンタジー、というその単語そのものと向き合ってみることにしました。

 それが、この本作になります。


 本格ファンタジーに感じる想いや気持ちは実に様々で、私の中ですら色々な形の作品が心に浮かびます。

 他の方々にも大なり小なり私のような思いがあったからこそ、本格ファンタジーという単語へ数多の言及があるのでは、とも感じています。

 ならば、その思いごと汲み取る場があれば良いのではないかな、と考えたのです。


 広く見渡せば、決して狭くなくきっと果てしない空と海が見える……もしかしたらそれは宇宙までも。

 そんな単語であることを再認識し合う意味でも、この作品が有意義なものになるといいなと願い、人様の大切な思いを預かりながら作品にさせていただくことの僥倖を、ここに感謝したいなと思います。


 形式としては、Twitterでのリプを許諾をいただいたことによりそのまま掲載、そして書いた方が作品を発表してらっしゃる場合はそのURLの併記をさせていただいております。

 書いてらしての作品のジャンルは様々ですが、一個人が何を思っているか、どういう考えなのかが垣間見える商業作品とその評を通じて、人というものの豊かさとその人の想いを起点とした作品がさまざまあること、知っていただけたら嬉しく思います。


 掲載した中で意見の相違もあるかと思います。

 ですがそれを内包してこそ、違いがあるのが当たり前という価値観の元で人はつながり生活するという左証である、と私は考えています。

 否定ではない、それぞれの好きがあり尊重することは人付き合いの両輪である、そう強く私は伝えたいです。


 なお、私がTwitterにてツイートした内容は以下になります。


 言葉の広がり調査

 本格ファンタジー作品について

 あなたの思う本格ファンタジー作品って何ですか?(媒体・国内外・作数不問)

 また、そう感じた理由(発売元の銘打ち・魔法がある等)は何ですか?

 エッセイにてインタビュー的作品にしてみたいので(お名前非公表)気軽にリプよろです☆


 では、お楽しみくださいませ。



 ●――――――――――

 『指輪物語』、いわずとしれたトールキンの歴史的傑作です。エルフやゴブリン、ドワーフといった種族の特徴は本作によって確定されました。


 『ナルニア国物語』、トールキンとは必ずしも仲の良くなかったルイスの作品ですが、こちらも歴史的傑作です。主人公達はタンスを通じて異世界と自由に往来します。しかし最後は……。


 『ドラゴンランス戦記』、TRPGの『AD&D』を下敷きに、ワイスとヒックマンが共同で執筆した作品です。指輪物語やナルニア国物語よりはずっと新しい作品ですが、それでも三十年ほど前の発表になります。今でも熱狂的なファンが世界中にいます。


 語りだすとキリがないので、このくらいにします。

 ○――――――――――

 『神捨て場』ホラー/残酷描写有り/暴力描写有り/性描写有り

 https://kakuyomu.jp/works/16817330655928363507



 ●――――――――――

 『ナルニア国物語』や『ハウルの動く城』あたりですかねぇ。『魔女の宅急便』もかな?(・・?)


 異世界であること、西洋風であること、魔法使い(魔女でも可)が出てくることあたりが条件に合うように思います。ここに冒険要素が加わると完ぺきかな?(ただし、ラノベとなろう系は除く)

 ○――――――――――

 『Canopus』冒険ファンタジー/児童向け

 https://estar.jp/novels/25813483

 https://ncode.syosetu.com/n4203fz/



 ●――――――――――

 指輪物語かな。

 ゲームだとウィザードリィ(同根だっけ?)

 理由は、なんか王道でしょ?(なんだそりゃ)

 ○――――――――――

 二次創作小説の書き手の方



 ●――――――――――

 まず「本格ファンタジー」の個人的な定義ですが、「本格的」の意味が「本来そうあるべき方式に従っているさま」であり、「ファンタジー」が「空想、幻想的なテーマを扱った文学などの作品」を指していることから、「空想的幻想的」であることを重視し何かの後追いでない作品であると解します。とした場合、個人的な本格ファンタジー作品は

 ・十二国記(小野不由美)

 ・狐笛のかなた(上橋菜穂子)

 ・モモ(ミヒャエル・エンデ)

 ・ガフールの勇者たち(キャスリン・ラスキー)

 ・世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(村上春樹)

 この辺りだと思っています。

 ○――――――――――

 『剣は振るえないけどその代わりにフライパンを振るってもいいですか? 〜貧乏領地に追放された最弱冒険者は胃袋を掴むのだけは得意のようです〜』ハイファンタジー/R15/残酷な描写あり

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054964058236

 https://ncode.syosetu.com/n8178gp/



 ●――――――――――

 ゲームだと「イース」シリーズかな?

 私はPC版から遊んでますね


 リメイク版はファルコムの当時社員さんだった「君の名は。」の新海誠さんがOPを作ってます

 空の色が新海誠さん^ ^

 ○――――――――――

 『爆裂令嬢(ボンバーガール)は、あきらめない~科学チートで乙女ゲームを攻略するの! アタシを追放した悪徳貴族は後悔しても、もう遅い!!~』ハイファンタジー/R15/残酷な描写あり

 https://ncode.syosetu.com/n6500hb/

 https://www.alphapolis.co.jp/novel/65127577/312662661



 ●――――――――――

 前にこんな感じで本格ファンタジー小説100選っつって100冊選びましたのでお納めください

 定義とかないんで面白くてファンタジーっぽいなにかあったら本格ファンタジーでいいんじゃないですかね

 ※ 以下一部抜粋

 1.ジョージ・マクドナルド『リリス』

 2.フィッツ・ジェイムズ=オブライエン『金剛石のレンズ』

 3.F・マリオン・オフフォード『妖霊ハリード』

 4.ヘンリー・ライダー・ハガード『洞窟の女王』

 5.アルジャナン・ブラックウッド『ケンタウロス』

 ○――――――――――

 100選一覧を作った方

 一覧のURL https://twitter.com/robertbloch0886/status/1704628385878863935



 ●――――――――――

 「鹿の王」「獣の奏者」「図書館の魔女」「ばいばい、アース」「涅槃の王」

 キャラに魅力があること。

 ザラつきを感じないリアルで没入できる世界設定があること。

 ワクワク感があること。

 ○――――――――――

 電書専門レーベル主催の方

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