第53話 無意味な考察
ログアウトしてから暫く部屋の椅子に座って、考えていた。
「水浄伝説...ですか」
大賢者アルフ...この前からその名を聞きますが、本当にどんな人物でしょうかね。
今までの話を総合すると高度な空間魔法を使いこなして、あらゆる場所に転移陣を敷く程の権力又は、実力の持ち主で、尚且つ今回の水浄伝説の主役ですか...。
これがそれぞれ別々の人物の功績が一つにまとまった結果大賢者アルフと言う人物が生まれた。と言うのなら別に関係は無いんですけど、あの私を滅ぼした謎の魔法、この前は、儀式魔法で色々した結果と考えていましたけど、もしかしたらまったく違う魔法かそれに近しい技術が、あるのかも知れない。
そう考えると、ますますあの迷宮に手出しが出来なくなるな、水浄伝説をなぞった魔法の可能性がある以上私と言う魔に対してあれだけの効果をもたらした、と言うことは、私以外だと灰すら残らないかもしれない。
あの時だってリスポーンできる私だから良かったものの私以外だったら、即死も良い所ですからね。
とにかくこれから私自身は町に近づかずに命令を下すだけの、立場が好ましいですね。
その為にも必要な事は鳥などの小型で飛行が出来て、尚且つある程度物を運ぶ力のある眷属を、作りたいですね。
そんな事を、考えながら私は眠りにつき次の日朝ごはんを食べたら直ぐに、ゲームにログインした。
ゲームに、ログインしてから直ぐに私は、農業を任せていた、半死鬼の様子を確認するために地上に出る。
なにせ今は迷宮の階層を増やしたり増築することすら出来ないほどの魔力不足地上に作るしか無くそれ故に、野生の魔物からの攻撃に対処するための魔法を掛けに来た。
それは、町で発動させる範囲結界を魔物を倒して集めた魔力石を使って、常時発動させるようyにしている。
まぁある程度強い魔物には、紙の様なものだけれど無いよりはマシ程度には、機能する。
「主様農業の成果は、今の所出ていません」
そう手下の半死鬼が言うが、まぁ予想していたことだ、なにせあれからまだ数日しか経っていないのだ
「まぁ大丈夫です既に育っているとは、思っていませんしそれにこれは試作段階ですから」
「了解し巻いた主様、それと次の納品は何時頃になりますか?」
「次の納品予定日は7日後だそれまでに芽ぐらいは出せよ」
「了解しました主様」
そう農業担当に言い残して私は地下の私の部屋に行き魔法についての勉強をする。
なにせあの時は、殆ど予想で、あの魔法についての本質は全く分かっていなかったからだ。
とは言っても、今勉強してもある程度の情報しか入らずに大賢者アルフの情報も不足している今無暗に探っても、無駄足を踏む可能性があるからそれについては、無視するとして、空間魔法に対して足がかりを掛けようと思っている。
ご存じの通り今の私では、リュック一つ分しか運ぶことは出来ずこれからの事を考えると空間魔法の一つくらいは、使えるようになると良いなと思っていた。
まぁ空間魔法を使うためにはそれ専用の空間感知と言うスキルが必要になるらしく、先ずはそれを取得しようと、特訓を開始した。
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