第52話 久方ぶりの戦闘
「主よ最近前にもまして下水道街の抗争ムードが湧き出てきて体力回復薬の需要が多くなっています」
「そうか」
そう説明したのは町で商人として活動しているベルの発言だった。
7日前に言われたウルフバングとシームルズの抗争が近いということだそれに伴い、体力回復薬の需要の増加に伴う値段の上昇ですか。
「それなら、明日体力回復薬を用意するから、それをウルフバングに売りつけなさいその際にルナシアの名を出すことを許す。」
「分かりました」
「それと確か目につけていた店舗の購入の頭金が揃ったと聞いたがたしかか?」
「はいここ最近抗争のせいでスラム街近くの地価は下がりに下がっていて、今の私たちでも購入が可能です」
「そうかそれなら早急に購入しなさいそれが終わったら手早く結界の準備に取り掛かる」
「了解しました主よ
それから主の攻撃の事で私なりに探ってみたのですが面白い伝説がありましたので、そちらのご報告を」
「ほう言ってみろ」
「分かりました、それで私が調べたのは、水浄伝説と言うもので、なんでも大昔この地でとんでもない化物が巣くっていて、この地に残された大賢者アルフの水の術によって、その化物が滅ぼされて、それでこの街が水の都と呼ばれているらしいのですがもしやこれなんじゃないかなと思った次第です。」
「そうかそれについては、おいおい考えるお前は、これれからも情報収集をしろ」
それからベルは町に帰って行って、一人夜の森に一人ぼっちで居た。
「購入が間近となると手早く魔力石を用意しないといけませんね」
そうして夜の森に狩りに出かけてその道中で魔物にあって先ずは鑑定してみる。
名前 なし
種族 ワイルドウルフ
スキル
種族スキル
豪快
戦闘スキル
四足体術Lv3.豪牙Lv1.豪爪Lv1.突進Lv4
耐性スキル
スキルの数は少ないけどその分スキルがどれも高水準これは、あれから久しい戦闘になりそうですね。
ここ最近戦闘する機会が全くなかったですから、そろそろ体を慣らした方良いですしこの魔物中々の魔力量これは、期待できそうですね。
そう考えていたらワイルドウルフは、こちらに、牙をむき出しにしながら突進してきて、私はそれを咄嗟に発動した魔刀で防ぐが、込めた魔力が少なかったのかそれとも単純に弱かったのか魔刀は折れてしまった。
それに気が盗られる暇もなく、私は新たに魔槍を発動させて、今度は思わず震えてしまう程の雄たけびを上げながら、爪を振り下ろしてきたウルフの口に、魔槍を突っ込んで刺し貫くが、まだ息が残っていたのか最後の抵抗と言わんばかりに、魔槍が突き刺さるのに構わず私の腕を持って行って倒れてしまった。
「はぁ~ふっふぅ」
そんな息も絶え絶えで久し振りの戦闘に疲れていた。
そうだ解体解体と何時も念のために持ってきている解体ナイフでバラしてみると魔力石がこれまでよりも大きくこの程度の大きさだったら小域結界と隠匿結界を常時発動させておくにはぴったりの大きさだった。
それを抱えて迷宮に帰り一先ず迷宮の視察をするが、まぁ近接部隊はまずリーダーが鍛えてそれを見て配下が鍛えているという感じで、魔法部隊は各々が好きに魔法を勉強しているという感じだった。
それからとりあえず魔力石を、棚の上に置いて、私はログアウトする。
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