第23話 敗退
先ず相手のリッチが魔法陣を出してきてゾンビを召喚する。
それに対して私は冷静に格闘戦闘で潰していくが相手のリッチがゾンビを召喚する速度の方が早く純粋な格闘戦のみで戦っているが多分近いうちにこちらが押し切られると予想した。
そう確信したら後は早い先ずはリッチを叩く。
このままではどうせ負けるそれならば少しでも相手の他のスキルを見てみたいと思ったからだ。
だけどこちらが近づくよりも先に相手のリッチが持っている刃の欠けた剣でバッサリと切られてしまった。
死亡してそのあと直ぐに第0層の小屋の中にワープした。
やっぱり今の私では勝てませんかまぁやっぱりといった所でしょうかと言うかリッチが私よりも遥かに強かったですね。
多分あの短い戦闘ではしていませんでしたけど私がリッチに狙いを決めていてそっちに集中を裂かれるとゾンビを操ってこちらに攻撃を加えてきそうですね。
いやそれとも出来ない?
そう言えばあの短い戦闘ではゾンビを召喚したら後はゾンビの好きにさせていましたね。
あそこでゾンビに連携を組ませたら私はゾンビの群れに成すすべも無くやられていた所でしたけどゾンビは何時もの迷宮の様に襲ってきた。
ここはリッチはゾンビを召喚する事は出来るがその後操る事は出来ないと考えた方がよさそうですね。
だからと言って私がリッチに勝てるとは限らないんですけどね。
そう愚痴を零しながら今私は体外で魔力を操作しようと頑張っている。
ぶっちゃけ今のままアビリティスキルを伸ばすよりも元々の肉体を強化するか体外で魔力を操作して魔力球的な魔法を開発する方がよっぽど戦闘力の足しになると思っていたのだ。
なにせアビリティスキルはレベルの上りが遅いそれに一番レベルの高いアビリティスキルは素材観察のスキルが5ですけどそれもどうやらアビリティスキルによって上りに違いがあるらしく鑑定や観察等のスキルは上りが早いですけど戦闘に使うのアビリティスキルはどうも上りが遅いそんな感じじゃいつまでたってもあのリッチには勝てないと悟りこちらは新しい戦闘手段を増やそうとしている。
それから暫く日にちが進みゾンビを適度に狩ってスキルレベルを上げてという事を数日繰り返した。
その結果
《アイシスはスキル<魔力感知Lv10>が<魔力精密感知Lv1>に進化しました
スキル<魔力精密感知Lv1>から派生スキル<魔力探知Lv1>を取得しました》
《アイシスはスキル<魔力操作Lv10>が<魔力精密操作Lv1>に進化しました
スキル<魔力精密操作Lv1>から派生スキル<体外魔力操作Lv1>を取得しました》
《スキルの進化によりスキルポイントを2取得しました》
おー進化しましたねそれじゃあ早速鑑定してみましょうかね。
魔力精密感知・自身の魔力を精密に感知する事に優れているがその分体外の魔力を探知する事に向いていない
魔力探知・魔力による周囲の探知を補助してくれるがその分自身の魔力を感知する事を苦手とする。
魔力精密操作・魔力を精密に操作するスキルで緻密な操作を可能にする
体外魔力操作・体外での魔力操作を補助してくれるスキル
《条件を達成しました進化が可能です》
その言葉により私は思わずうれしくなってしまったなにせ進化したらなんとかあいつに勝てるようにならないかと思っているわけだから。
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