第9話 進化1
《アイシスはスキル<咀嚼Lv1>を取得しました》
そのアナウンスと共に私は現実に引き戻された。今までのゾンビの臓腑に噛り付いていた事実に頬を染めながら咀嚼スキルの鑑定をする。
咀嚼・口を使った攻撃と食べる事に対してプラス補正を掛ける
まぁ地味ですね。そう考えていると私が望んだアナウンスが脳内に響き渡った。
《条件を満たしましたアイシスは進化可能です進化しますかYes/No》
このアナウンスに私の考えは正しかったのだと認識するどうやら今すぐ進化しなくても良いらしい今進化しても後々進化しても大丈夫でスキルの取得具合では新しい進化先も出るのかもしれないけれども今は一つの選択肢しか無い
「Yesでお願いします」
そう声に出して宣言するとアナウンスは待ってましたと言わんばかりに選択肢を表示する
《進化先が複数ありますどちらかお選び下さい》
ゾンビ・動きが鈍く神聖属性や回復ポーションで即死してしまうアンデット種の中でも弱い種族
ゾンビ・何らかの性で吸血鬼の血が体内に通っている種族のゾンビ通常のゾンビと余り変わらない強さを持つ
これは純血の方のゾンビで確定ですね今はあまり関係ありませんけど後々吸血鬼に進化するのにこっちの方でしか進化出来ないと言うのもありますしね。
そう考えながら間違えない様に純血の方のゾンビを選ぶ
《選択されましたこれより進化を開始いたします》
そうして私は魂から這い出てくるような途轍もない眠気に襲われその場で寝てしまった。
《アイシスは新しくスキル<腐臭Lv1>を取得しました。
進化によりスキルポイントを10取得しました》
《スキルポイントを取得したことにより<旧アイルー王国墓地迷宮>発見ボーナスとしてスキルポイントを10取得しました》
そんな声が聞こえながら私の意識は暗闇の内に沈んでいった。
それから現実世界で数時間経って私は目が覚めたその時私の体の中から変わった感覚がある。
鑑定
名前 アイシス・テルメシア
種族 純血ゾンビ
スキル
種族スキル
腐体Lv5.腐臭Lv1
戦闘スキル
体術Lv2.殴打Lv2.隠密Lv1.忍足Lv1.咀嚼Lv1.奇襲Lv1
汎用スキル
体力微回復Lv1.観察Lv10.鑑定Lv1.集中Lv1
生産スキル
採取Lv1.解体Lv1.加工Lv1
耐性スキル
神聖脆弱Lv10.聖銀脆弱Lv10.陽光脆弱Lv8
スキルポイント 30
称号
<蛮勇者><称号保持者><真祖の血><迷宮発見者><陽光神の嫌悪><聖光天神の嫌悪><悪逆天神の加護>
こんな感じでスキルとしては新たに腐臭のスキルを習得しましたね先ずはこのスキルを鑑定してみましょうかね。
腐臭・1メートル×スキルレベルの範囲に悪臭攻撃Lv1を振りまく
何か色々言いたい事はありますけど女子に向かって悪臭攻撃は無いんじゃないですか悪逆天神様私これでも女子高校生ですよ。
そう神様に愚痴を零す。
ま、まぁこれからの進化でもしかしたら腐臭や腐体のスキルが消失して何かいい感じになる事を願いましょうかね。
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