理系男子は文系女子にはつり合わない。
Blue
Ⅰ.対方関係
「あつ~い、だる〜い」
「.........」
「ねえ、くぅくぅ〜。Qoo飲みたい」
「お前が外出ては知りたいって言ったから外出てるんだから我慢しろ〜」
「金持ちの特権使ってよ〜〜〜。Qoo〜」
「そのあだ名で呼ぶなっ」
僕の名前はくうがという。だから、くうがのくうの部分だけ取ってきてくぅとよばれている。
「近くに北極の風が来ないかな?」
「それはもう、異常気象じゃん」
「そしたら最高の異常気象じゃん」
こいつの名前はかなでという、僕の幼馴染というべきだろうか。
僕と同い年で15歳。身長も高くはないが、低くもない感じだ。
かなでの髪の毛は日本人のような黒髪ではなく、ミルクチョコレートっぽい色をしている。だからおとなしい流麗のような人という印象よりも小動物みたいで可愛らしい印象だ。
昔から俺たちは仲が良かったと親から言われるが、もう昔のことなんてわからないし、覚えてすらもいない。
「くぅ、家帰って冷蔵庫の中に入っているキンキンに冷えたアイスを食べて寝ようよ」
「太るぞ」
でも、こいつは太らない。本当に不思議なことだ。
あとこいつはこう見えて卓球部だ、しかも個人戦で全国大会に出場したゴリラだ。
僕も卓球部には入っているが、ものすごく強いというわけではない。
こいつがポケモンで言えばレベル60とレベル20位の差があるだろうな。
「なんか人外扱いされている感じがする」
「.....おまえは人外の
あの中学生頃の決勝戦なんてキモかった。ラケットがたまたま飛んでいって、それが玉に偶然当たってスマッシュ!!!......なんでかわからないがすごい神が味方してくれているらしい。
「あれはまぐれだよ...だから実際の実力だったらまけていたかもしれないし」
「あの点差で?!!」
確か最後にかなでが4点差もリードして圧勝だったような。
「あと、あの選手があまり強くなかったからね」
「ぇ、そ、そうか」
でもあれは少なくとも僕があそこにいれば、絶対に完敗になる試合だった。
自分が完敗して相手が乾杯か...。
「おもんな」
「人の心を読んで作品を批評するな!」
幼馴染ということは顔とかで何を考えているだとかもだいたい読むことができる。
でも、逆に言えば今も自分が考えていることが詠まれているかもしれないと思うとちょっと怖いと思うな。
「まあ、そろそろ帰ってもいいかな」
「じゃあ...今日は普通のルートで」
「はいはい...え?」
いつものルートというのは、路地裏から帰るルートだ。かなではいつもいかがわしい店が普通のルートだとあるから遠回りしようと言うはずだが、今日は。
「お前も意外と...成長してたんだな」
こいつは身長とか胸しか成長していないと思っていた。
もういかがわしい店も興味がないくらい大人になったというわけだな。
...そこまで凄いことでもないな。うん。
そんなのどうでもいいから帰るか。
「え?!!」
「...?」
「別に!一緒にあそこに行こうとはしていないし!!」
「え?いかないの?」
こいつ、どうした。さっきまでは帰りたいと言っていたのに。
「ほらっ行くぞ」
「絶対に行かない!!!」
かなでは顔がトマトみたいに赤くなりながら全力拒否する。
なんで今日に限ってそんなきょひるんだ?
あ、わかった。
「かなで」
「え?何?何?....」
「すまない」
僕は完全に理解した。そう、その意味とは。
「ここで告白すると人に迷惑にかかるから、後ででいいか?」
「は〜〜〜?!!違うし!!!」
突き飛ばされた。
家に戻ってきた。
「結局、何が原因だったんだよ」
「知らない!」
こいつの考えていることはよく分からなかった。
*
「ああ、なんで、あそこで言えなかったんだろ...」
私はくうがの家でくうがと別れた。
それで今は、さっきの言葉を悔やんでいる。
あそこで告白するって言っておけば良かったんだろうけど。最初は、くうががいかがわしい店に一緒に行こうと言っていると思っていた。
「...当たり前だよね。あいつ、超鈍感だし」
私はいつか、あいつが私のことしか考えられないようにしてやる、そう決断した。
*
「難しいな」
俺はすごく性格が悪いと思う。もともと俺は容姿がいいほうだと思う。
だから?
「あいつが俺に恋したら、たくさん焦らしてやる」
その時は、俺は恋というものを......理解していなかったんだろうな。
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この小説は、ドSだったくうがと、ツンデレだったかなでの恋愛小説です。
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