第2話入学②

「お前らのクラスを担任することになった、猪瀬(いのせ)だ。よろしく。早速だが、今からとあるゲームをしてもらう。このゲームの結果によって、等級が付けられる。」

ん?待て、今なんて言った?

ゲームとか等級とか聞こえた気がする。

そう。この林聖学院高校では、全ての評価がゲームで決まる。完全実力主義の高校だったのだ。

「等級は、0~10までの11段階に分けられていて、0が最弱を示す。等級が高いほど高い優遇をされる。」

(0等級だけは何としても避けなければならない。)

そんな事を考えていると、スクリーンが起動した。

「やぁやぁ、新入生の諸君。ようこそ。林聖学院へ。私は校長の七宮優希(ななみやゆうき)だ。早速だが、ゲームの説明をしていくよ〜。」

「今回のゲームの内容は、題してにらめっこだよ〜。」

なんだ、簡単じゃん。要は相手の表情を崩せばいいんだろ。

「ただの、にらめっこじゃないよ〜。スキルを使ったにらめっこをやってもらう。」

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